Casa de Ciclista(サイクリストの家)に到着~Cuscoまで

Curahuasi東55km~Cusco
10/27 (525days)
10/27
商店の裏に張ったテントの中で目が覚めたのは午前5時半。
靄の掛かった山の中で朝食を作っていると、セルビア人の女の子たちももぞもぞ起きてきた。
前日には「6時には出発するわ」と言っていた二人だったので、よっぽど早起きするのだろうと思っていたが、私の方がよっぽど早起きだった。
結局7時ちょうどに一緒に出発することになった。
・・・のだが、彼女達は朝からハイペースでどんどん先へと進み、全く姿が見えなくなった。
自転車旅行者というのはペースがそれぞれ違う。そのためペースが違うと分かれば無理にくっついて走ることはない。
そこが自転車旅行の気楽な点だと思う。
昨日は上り坂途中でのキャンプだったため、出発最初から上り坂なのだが、朝が早いため靄が掛かってほとんど風景は見えない。
9時ぐらいになってようやく靄が晴れ、青空も見えて来た。
太陽が出てくると流石に暖かく、上り坂と相まって体も熱くなってくる。
標高3500メートル程でピークとなり、平らな道となる。
道の脇では広い農地が広がっている。
Cuscoの手前の街、Izcuchacaに11時に到着。
昼ごはんにはまだ早いため、パン屋でパンを買い、公園で小休止。
流石に大都市手前の街ということもあり、かなりの交通量で、かつ通る車がバスばかりでうるさくて堪らない。
Izcuchaca以降は再び上り坂が増え始め、多い交通量の中、騒音と追い越しの恐怖に耐えながら走行していく。
そして進むこと1時間半頃、坂道の頂上に到達。
展望台の様に開けており、Cuscoの全貌がよく見える。
山の中の盆地に位置しており、形で言えばお鉢の様な作りだからか、それとも綺麗に区画割りされているからか、上から見てもどこが中央広場かというのが分かりやすい。
紙地図派の私としては、まずは中央広場に行き、そこから事前にGoogle Mapを見て記憶していた経路を通って目的のホテルに行くことが多い。
そのため、中央広場への方角が何となく上から見下ろせるのは非常に有難い。
そこからは迷うことなくHospedaje Estrellitaに到着。
ここはCasa de Ciclista(直訳でサイクリストの家)と言われており、要は自転車旅行者が集う宿になっている。
首都のLimaに滞在していた時、当ブログでは何度も登場している自転車旅行者の濱さんに教えてもらっていた。
私が到着した時にも6人サイクリスト、そして2人バイカーがおり、中庭では整備されている自転車が並んでいて壮観だった。
私自身、Casa de Ciclistaに泊まるのは初めてのことだったのだが、やはり一番の利点は情報を得られる点。
ボリビアに「宝石の道」というサイクリストにとっては超有名なルートがあるのだが、その外れに私の行きたい道がある。
しかしGoogle Mapではその道は載っておらず、ネット上での情報もそこまで多くは無い。
たまたまバイカーが「そこを通って北上して来たよ」ということで、補給場所や「GPSがなくても轍があって分かりやすい」等の貴重な情報を得ることができた。
この情報だけでもこのCasa de Ciclistaに来た価値があるというものだ。
晩ご飯はLimaで買ってからずっと食べたかったカレーを作る。
そして寝る時、「これぞCasa de Ciclistaだな」と感心したのが、21時にはドミトリーの全員がベッドに入り完全消灯されていた点だ。
普通のドミトリー宿では23時まで平気で部屋の電気が付いていて談笑していたりする。
それが今ドミトリーにいるのは全員サイクリスト。
サイクリストはテント生活が多くなるので早寝早起きが基本であり、Casa de Ciclistaでも全員が自然とそうなっているのがとても面白かった。
何はともあれ一時はCuscoに到着できるのか?という程の体調不良に見舞われたが無事に着くことができた。
しかし装備品にいくつか問題が起きているので、それを解決していくためにしばらくCusucoで滞在する予定。
(走行ルート:Curahuasi東55km→Cusco)
クスコの風景。最高。素晴らしい。ナツカシイ。