Cuscoへ向けて~Curahuasiまで

Abancay~Curahuasi
10/25 (523days)
10/25
体調がどん底まで悪くなり、「それなら徹底的にAbancayで休んでやろう」と4泊した結果、功を奏して体調は万全の状態に戻すことができた。
目指すはかつて存在したインカ帝国の首都であったCusco。
距離は200キロを切っているため、ゆっくり走っても3日でたどり着けるだろう。
Cuscoへ辿り着くまでの180キロの間には、標高3700メートルの峠を越え、そこから一度標高1700メートルまで下り、再び3500メートルまで上るという滅茶苦茶な行程が待ち受けている。
Abancayからは即上りが始まり、九十九折れをもってどんどんと標高が上がっていく。
Abancayの標高は2300メートル程で、そこからかなりの距離と標高を稼いだのだが、Abancayはいつまでも視界から離れることがない。
九十九折れで標高ばかりが高くなり、直線距離的にはほとんど進んでいないのだろう。
それでも傾斜は緩いため、しんどさは一切ない。
急傾斜だったら、病み上がりの体では相当にしんどかったかもしれない。
これがエクアドルでの出来事だったら、自転車放り出して大の字になって寝っ転がってたろうな。
思い返せばあの国は坂道の傾斜がきつかった・・・。
道中にレストランはなく、商店だけはあったため中を覗いて見る。
バナナとパンは売っていたため、それを買って商店の中のベンチに腰掛けて昼休憩を取る。
Abancayから走る事40キロ、標高ピークの3770メートルに到達。
曇っているため良く見えないが、横に長く続く雪山が聳えている。
恐らくマチュピチュを擁する山脈だろう、マチュピチュはこの裏側に存在することになる。
緩やかな下りが始まり、山肌に沿った道が谷の下に見える街まで伸びている。
標高3700メートルとなるとあまり樹も生えていないため、頂上から見下ろすとその先の風景がよく見通せる。
そしてここから見下ろして見て感じるのは、やはり私はペルーの道の作りが好きだということ。
合理的なのだろうけど、わざわざこんなにくねらせて坂道を緩やかにしているのが、何ともペルー人らしく「ない」。
質問しても回答は適当で、運転マナーはせっかちなペルー人が、道に関してはどの国よりも合理的に作っている。
そのギャップが面白い。
そのまま一気に下り、16時頃Curahuasiの町に到着。
到着したころには暗雲が頭上に立ち込めていたため、タイミングも良かった。
ホテルに投宿した時にちょうど雨も降ってきたため、町中を歩くことも無く、近くのレストランで夕食を済ませた。
この時にPollo Frito(フライドチキン)を食べ、体調不良の時の思い出がフラッシュバックして「また腹下すか?」と心配したけれども、大丈夫だった。
やはり「食べられる」というのは健康状態を知る上で一番単純かつ分かりやすい。
復帰初日に峠越えもでき、食に関しても不安がなくなり本当によかった。
(走行ルート:Abancay→Curahuasi)