蛇口のごたる~Abancayまで

Chalhuanca~Abancay
10/21~10/24 (519~522days)

10/21
起床時、多少腹は緩いが激烈な症状ではなくなっていたため出発する決意を下す。
泊まっていたホテルは家族経営で、私が体調が悪い事を知るとマテ茶を作ってくれたりと良くしてくれた。
その家族にお礼を言い、3日振りに自転車を漕ぎだす。
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川沿いに道は通され、Chalhuancaから標高はまだまだ下っていく。
基本的には超楽勝コース・・・のはずなのだが、道がフラットの区間では全くペダルを漕ぐことができない。
まるで急傾斜の坂道を上っているのと同じようにペダルが重く、いくら全身に力を込めようとしても全く入らない。

下痢により筋力が失われてしまったのだろうか・・・。
まぁ、これが病み上がりというものだろうと高を括り進んで行く。
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70キロ程走った所、途中の集落で昼ごはんを食べたのだが、ここでPollo Frito(フライドチキン)を頼んだのが運の尽きだったように思う。
というか、胃腸に優しいスープを頼もうとしたらメニューがPollo Fritoしかなかったのが運の尽き、というべきか・・・。
この後に大崩壊することになるとはこの時思ってもいなかった。

昼食後も川沿いにダウンヒルが続き、いくつかの橋を渡りつつ下っていく。
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この日100キロ程走った所からだろうか、上り返しの坂道が始まる。
この上り坂はCuscoまで続くのであり、この日目指すAbancayの街はその坂道の途中に位置している。

朝に比べて体調は悪化の一途をたどっており、坂道途中では遂に下痢が再発し始めた。
朝の時点で「病み上がりだから力が入らないのだ」と思っていたが何てことはない、「病み真っ盛り」だったのだ。

しかし周りには当然ホテルなどあるわけもなく、野宿もとてもではないが耐えられる体調ではない。
文字通り死力を振り絞るといったように、力の入らない体に鞭を打って坂を上っていく。
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Abancayの街に着いた時にはとっくに日没しており、真っ暗な中安宿に投宿した。
着くと同時に遂にダムが決壊。
まるで風呂の蛇口を捻ったかのように、水の様な下痢が止まらなくなった。

この時も痛みはなく、何の固形物もない水しか出なかったのが不思議でたまらなかった。
しかし体力はもう限界で、少しでも立って歩こうとすれば目眩がし、立っていられなくなる。

ちょうど到着の翌日がペルーの国勢調査が行われる日で、旅行者含め全国民が外出不可ということだったので、それに託けて徹底的に体調回復に努めることにした。

10/22
一日経っても蛇口は開けられたまま、水下痢が収まらない。
完全絶食にし、水だけを飲んで何も食べないことにした。

前述の国勢調査は旅行者も対象であり、調査官が私の部屋にもやってきた。
しかしベッドから体を起こすのもしんどいため、了解をとってベッドに寝そべったまま質疑応答に応える。
この調査が一体何に使われるのだろう・・・しかもこのネット全盛時代に直接アンケートとは・・・。

トイレから部屋に戻った時、ふとやけにガソリン臭いと思いストーブをチェックすると、ガソリンが漏れて噴き出していた。
どうやらポンプに問題があるらしく、分解してみるとポンプカップが内部で外れていた。

私自身だけでなく、装備も満身創痍らしい。
ガソリン漏れは何とか収まったが下痢は一日中止まらず、「明日明後日で改善しなければ、ここで旅行も終わりだろうな・・・」と半分覚悟を決めた。
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10/23
この日も万全ではないが、少なくとも下痢ではなくなった。
試しに昼食に雑炊を作って食べてみたが、その後下すこともなく、晩もスープに少量のパスタを混ぜたものを作って食べてみた。
こちらも問題なく、便も固形物が混ざるようになってきた。

これで何とか日本に強制帰国は免れるんじゃないか?と心底安堵した。

10/24
朝起きてみると便は正常に固形物が混ざり、目まいもなくなっていた。
一応もう一泊することにし、リハビリがてら到着して初めてホテルの部屋から出て、Abancayの街を歩いた。

Abancayは結構大きな街なのだが特に見所もなく、翌日以降の再出発に向けて買い物をする。
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恐らく体調的にもう問題ないだろうと、エンパナーダ(パンの中に鳥や野菜等の具材を入れたもの)を食べてみる。
吐き気もなく問題なく食べられる。

普通の食生活に戻れそうなことが、この時本当に嬉しかった。
人間、食べられなくなった時が終わりなのだろうと、この数日間の体調不良で感じ取っていたから・・・。
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原因を色々考えてみたのだが、昔から私は自律神経が弱いため、ここ数日の疲労により一気に悪い症状が出てしまったのではないかと個人的に結論付けた。
事実、自律神経失調には、水下痢が止まらなくなるという症状が現れることが多いらしい。

本来はきちんと病院に行って医者に結論付けてもらうのが一番なのだろうが・・・。
とにかく症状自体は収まり、また走り続けることができそうだ。

(走行ルート:Chalhuanca→Abancay)

コメント

  1. 大変だったんですね(-“”-;)
    身寄りのない知らない国で。想像越えます(”;)
    回復して何よりでした!

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