黄金の旋風~Nazca東45kmまで

Nazca~Nazca東45km
10/13 (511days)

10/13
ドミトリーなのに他に全く人の来なかった快適なホステルを離れ、Nazcaを出発する。
Nazcaは四方を山に囲まれた中にある街で、街の出口に近づくとすぐに大きな山が眼前に現れる。

この1年5か月の自転車旅行において、自分の好きな道というのが分かったのだが、私は山の中で息を切らしながら走ることが好きらしい。
今までの退屈な砂漠地帯での平地走行に飽き飽きしていた私にとって、これから始まる山岳ルートは嬉しくてたまらない。
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とはいえ、Nazcaを離れてからしばらくはほとんど勾配もないくらいの上りでゆっくりと標高を上げていく。
山に関しても、樹々や草は一切生えていない、砂山もしくは岩山といった類の物で、砂漠を走っている時とさほど大差がない。
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Nazcaから15kmほど走っただろうか、九十九折れが始まり、ようやく漕ぐペダルに重み、手応えが出てき始めた。
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しかし、見えている風景が相変わらず砂漠同然なのは頂けない・・・というのは贅沢過ぎるだろうか。
私はやはり、樹々や草が生い茂っていたり、雪山が遠くに見えてたり、美しい湖が湛えられている中を上っていきたい。
どうやら私は「上り坂」というより、「山道」が好きなようだ。
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それにしてもこの区間はとにかく暑い。
沿岸部は海抜100メートル近くで砂漠地帯ながら、そこまでの暑さでもなかった。
それが標高を上げたのにも関わらず逆に暑くなるのだから、ペルーの気候は読みづらい。

乾燥してさらに暑いため、喉がやたらと乾く。
走行中の飲料水として、私はカロリーを含むジュースを用意するのだが、この時ばかりはオレンジジュースを選択したことを後悔した。
いくら飲んでも喉に残る感じがして、ちっとも喉が潤される感じがしない。
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そんな荒れた大地にも、徐々に変化が現れ始めた。
砂地の上にうっすらと草が生え始めた。
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今まで走ってきた経験として、標高を上げると徐々に樹々をはじめとする植物が姿を消すというイメージだった。
ここでは反対に、不毛の大地に徐々に植物が生え始めた。
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不毛の大地にまるで黄金の絨毯が敷き詰められたかの様で、その絨毯の上にシワの様に砂地が見えているのが、見ていて飽きない。
昼過ぎになって少し風が出てきたのも暑さを少し和らげ、心地よい。
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途中、やけに長い長い渋滞があり、大型トラックや乗用車の間を抜けて走っていくと、どうやらアスファルトが剥げた一部の道路の舗装作業をしているらしい。
工事は全く急ぐ気配もなく、いつ終わるかも分からない。
道路は両側通行止めになっており、渋滞に新たな車両が加わっていく一方だ。

暇を持て余したドライバーたちは長期戦になることがもう分かっているのだろう、外に出て談笑したり、記念撮影したり、思い思いに暇を潰している。

当然電光掲示板などもないこの区間、事前に何の通告も無しに渋滞が現れたのに、誰一人文句を垂れている様には見えない。
普段、ペルー人はどうでもいいことでクラクションを最大音量で鳴らしている。
しかし、この時は誰一人鳴らしていない。
彼等のイライラに対する許容範囲が全く分からない・・・。

ただ工事も自転車には関係のない事で、渋滞をはた目に工事区間を越えていく。
こういう時、心底自転車旅行者でよかったと思う。
こんな渋滞に嵌っていたら、私の性格上車の中で発狂しているに違いない。
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Nazcaから45キロ程走った所、一軒のレストランがあった。
女将さんに「店の近くにテントを張らせてもらえないか?」と尋ねると快く承諾してくれた。
店の裏には飼い犬の大型犬が3匹いるため、セキュリティもばっちりだろう。

テントをさっさと張り、夕食を食べた後は沈みゆく夕日をのんびりと眺め、沈んだ後は体を冷まさない様にさっさとテントに入り込んだ。

山岳ルート復帰初日。
いやぁ、山道って本当にいいもんですね~。
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(Nazca~Nazca東45km)

コメント

  1. 素晴らしい。文章と写真の融合・統合です。最高。

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