【世界遺産】ナスカの地上絵~Nazcaまで

Palpa~Nazca
10/11~10/12 (509~510days)

10/11~10/12
まず初めに、私は飛行機には乗らなかったため、ナスカの地上絵自体は地上にある展望台から数点程しか見ていない。
理由としては、飛行機は漏れなくゲロを吐く阿鼻叫喚のフライトとなるという噂を聞いたのが一つ、こういうのは空撮でプロが撮った映像で見るのが最も綺麗だろうから、というのが一つ。

という訳で、綺麗でナスカの地上絵全域を映した映像はNHKのドキュメンタリーやら他の旅行者のブログに任せるとして、当ブログでは日本人なら自転車旅行者しか見ないような道中の映像と、展望台からの眺めをお届けする所存。
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Palpaの街を出て早々に砂漠地帯へと突入する。
眼前にあるのはどこまでも広がる地平線に、その遥か先に聳える巨大山脈。

こういう風景は日本ではまず見られない特殊な風景であり、本来なら有難がるべきだろうか。
当の私はと言えば、この風景を毎日毎日お椀一杯に盛られ、「もうお腹いっぱい」と言っても盛られ続ける「わんこ蕎麦」状態なわけで、もう4日程前から飽き飽きとしているのだが。

わんこ蕎麦と違って閉じる蓋がないため、この砂漠地帯は延々と続く。
この砂漠に蓋をすべく、NASA辺りが巨額を投資して動いてはくれないだろうか。
「いや、蓋をしたところで砂漠は終わらんだろ」という驚愕の事実に気付くまで2時間は掛かった。
そんな下らないことを考えながらの砂漠走行。
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それでもこの日の砂漠走行では、今までと違ってモチベーションが少し高い。
というのも、世界遺産のナスカの地上絵に刻々と近づいていることに他ならない。
「ナスカの地上絵にはあまり興味がない」なんて事を以前のエントリーで書いた気もするが、ミーハー気質な私としては距離が近づけばやはり「見てやろうか」という気分になってくる。

しかし進めど進めど、広がるのは砂漠のみ。
「通り過ぎただろうか」と不安になり始めた頃、頭上から「・・・ブウゥゥゥン・・・」というセスナの音が!
これはそろそろ近いだろう!という期待通り、小さい丘を越えた先には先ほどよりも一層開けた砂漠が広がり、「ナスカ遺跡」の標識が現れた。
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とはいえ、道路上から見えるのはパッと見て広大な砂漠しか見当たらないのだが・・・
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道路の脇に、ポツンと小さな展望台がある。
Nazcaの街でセスナをチャーターするとなると、80~100US(約8,800~11,000円)ドル掛かるらしい。
それに比べて、この展望台は僅か3ソル(約100円)。
私の様な貧乏旅行者に対する救済処置と言えるだろう。

私の他には遠足と思われる中学生くらいの学生が、先生に引率されて展望台を順番に行ったり来たりしていた。
それが収まるのを待ち、私も展望台へと上った。
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展望台を上って地面を見下ろした瞬間、「小さっ!」と口の中で叫んだ。
私の中ではナスカの地上絵は広大な砂漠に、とてつもなく巨大な絵がいくつも描かれている印象だったのだが・・・
まぁ、こんな小さな展望台から全景が見えるくらいだから、私が見た物は地上絵群の中でも小さな部類なのだろう。

「樹」
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「手」
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「トカゲ」
トカゲは展望台からは見えづらいのだが、尻尾の部分がハイウェイによって分断されている。
発見の方が早かったのか、ハイウェイ建設の方が早かったのか・・・。
ハイウェイ建設の方が早かったことを願いたい。
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絵そのものよりも、砂漠をぶち抜く一本の道路の方に目が行くのは、自転車旅行者の性だろうか。
この道がまだ無い時代、恐らく自動車は砂漠を縦横無尽に走っていたのだろう。
よく地上絵が大きく損傷することなく、現在に至るまで残されてきたものだ。
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展望台を降りて先へと進むと小高い丘があり、こちらも展望台がある。
こちらは1ソルなのだが、「金を取ったらイカンやろ」という程、何も見えない。
無意味に放射状に引かれた線が見えるのみで、他には何も見当たらない。
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地上絵以降はいつもと変わらぬひたすら続く砂漠風景。
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Nazcaには14時過ぎ到着。
Limaから走りっぱなしだっため、2泊ドミトリーの部屋を取り、休憩することにした。
特に観光に行くわけでもなく、Nazca以降始まるアンデス山脈越えへの準備に明け暮れた。
砂漠からの脱出と山岳部への帰還、楽しみだ!
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(走行ルート:Palpa→Nazca)

コメント

  1. ナスカの地上絵のフライトは漏れなくゲロを吐く、は正解です(笑)小型飛行機の両サイドにしっかり地上絵が見えるようにしてくれるので、揺れが酷い!初めはみんなテンション高いんですが、1人ずつ元気が無くなり、帰りはみんなグッタリでした(笑)私も吐きましたが、良い思い出です(笑)

  2. バス旅です。停留所でバス交換です。飛行機なし。展望台なし。残念。
    展望台があると、知るだけで、満足です。最高。

  3. ナスカの地上絵。
    ご馳走さまでした🎵

  4. この旅行中何回か車に乗る機会があったのですが、自転車にだけ長期間乗っていると、驚くことに普通の乗用車に数十分乗っただけで車酔いをしてしまうのです。
    私は荒波の漁船でも吐かずにいれる程度には酔いには強い自身があったのですが・・・
    それを思うと、セスナなど乗った日にはとんでもないことになっていた気がします^^;
    > ナスカの地上絵のフライトは漏れなくゲロを吐く、は正解です(笑)小型飛行機の両サイドにしっかり地上絵が見えるようにしてくれるので、揺れが酷い!初めはみんなテンション高いんですが、1人ずつ元気が無くなり、帰りはみんなグッタリでした(笑)私も吐きましたが、良い思い出です(笑)

  5. 飛行機からの写真をお見せできず、すみません。
    展望台は中々見られないと思うので、そちらでご容赦ください!
    > バス旅です。停留所でバス交換です。飛行機なし。展望台なし。残念。
    > 展望台があると、知るだけで、満足です。最高。

  6. こちらでまとめて返信させてもらいますね!
    沿岸砂漠はほんとうに走っていて詰まらないです。アンデス山脈に帰ってこれて、本当に今は最高の気分です!体調は最悪に壊しましたが・・・今は回復しました。
    ナスカは飛行機良いと、費用から考えた予想満足度が知れたもんだろうという判断で乗りませんでした。
    マチュピチュは・・・このコメント返信時点でクスコに3日後には着いていると思うのですが、今もどうするか検討中です。いや、今の時点では行かない方向に傾いているかな・・・^^;
    そうそう、ウィンドブレーカーと一緒に梅嶋の皆さんにもらったコーヒーミルも合わせて送ってもらったんですよ!有難く使わせてもらっています!
    > ナスカの地上絵。
    > ご馳走さまでした🎵

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