さよなら山岳またきて四角~Supeまで

Conochaca~Supe
9/29 (497days)
9/29
さすがに標高4000メートルともなると、朝方テントはびっしり凍りついている。
幸い道路からは全く見えない死角のため、朝日にテントを晒して乾かし、待っている間は本を読んだり石を投げたりして暇を潰す。
1時間もするとテントも乾ききったため、丘を降りて再び道路へと戻り、走行を開始する。
三叉路から海岸までは120キロ程。この日の内に余裕でたどり着ける距離だ。
ということは、この日は出玉大放出、標高4000メートルから海抜0メートル付近まで落ちる大・大・大出血大サービス!ということになる。
私自身、一日に4000メートルも下るなど全く初めての経験だ。
今までアンデス山脈に散々苛められたきた中で、この日はペダルを漕がなくても良いというのが何よりも嬉しい。
そもそも、こんな下り坂標識久しぶりに見たし。
下ります。
下ります。
まだまだ下ります。
まだまだまだ下ります。
あっ
・・・という間に標高が1000メートルを切るところまで落ちて来た。
その間にスピードメーターの距離計は80キロまで進んでいるのだが、時刻はまだ正午にもなっていない。
これは恐ろしい程のペースであり、この日の走行距離180キロは行けるんじゃね?という程度には異常なペースだ。
さすがに高低差3000メートルもあると見える風景は変わる物で、今にも崩れそうなガレ山が四方を囲む中、自転車を走らせる。
どの山も大雨か地震でも来たら、一気に崩れるか形が大変形しそうな程不安定に見えるのだが、大丈夫なのだろうか。
それにしもこの区間、レストランが全くない。
いや、正確にはあったのだが、「10ソル」と言われたため高くて断ったのだが、これが完全に裏目に出た。
以後、レストランは全く現れてくれず、スピードメーターの距離だけが増えていく・・・。
途中、路肩にぶちまけられたこのコーンの海に、どれだけ飛び込んでやろうと思ったことか・・・。
幸いクッキーはいくつか持っていたため飢えは凌げるし、この日ほとんどペダルを漕いでなくて運動していないためそこまで空腹でもない。
しかし、自転車旅行をしていると一日のタイムスケジュールが毎日似たようなものになってくる。
私の場合、何故だかそれが毎日きっちり同じようなスケジュールにならないと、気分的に気持ち悪い。
昼食で言うと、11時~12時の間に食べないとどうも落ち着かなくなる。
そんなこちらのイライラなどどこ吹く風、トウモロコシ畑とサトウキビ畑が延々と続いていく。
ざわわ ざわわ ざわわ
広いさとうきび畑は
緑の波がうねる
夏の陽射しの中で
(作詞作曲・寺島尚彦 歌・森山良子「さとうきび畑」より一部抜粋)
まさに歌のままの風景なのだが、陽射しが全く暑くない。
この時点で標高300メートル台まで下ってきているのだが、全く暑くない。
これは意外なことだった。もっと蒸すように暑くなると思っていたのだが。
風も向かい風が吹いてきていて、思った以上に速度が出ないし。
110キロ程走ったあたり、突き当りに行きつき、ここが山岳ルートの出口。
さよなら山岳またきて四角。
北上してTorujilloか、南下してLimaか。
当然Lima方面へと向かう。
さてさて、この沿岸沿いの道がペルーの国道1号線、通称パンアメリカンハイウェイ。
流石に両側2車線立派な道路・・・かと思いきや、何故か片方の車線が通行止めなのであり、結局片側1車線の交通量バンバン多い、というストレスフルな作りとなっている。
最初は交通量の多さを嫌って通行止めの車両を走っていたのだけれども、途中でアスファルトが途切れたりして走れなくなったりする。
ストレスフルな道を走ること1時間程、ようやくレストランを発見。
実に120キロ走った末での昼食ということになる。流石に空腹だったな・・・。
それでも時間はまだ14時半頃だったけれども。
食べたのはSeco de Res(牛煮込み的なもの)。
ペルー沿岸はご飯が美味しい、という話らしいのだが、味付け自体は山岳部とあまり変わらない気がするけれども、やはり米が美味い。
モチっとしていて、ニンニクを利かせている。
ちなみに、ニンニクはスペイン語でAjo(アホ)です。
昼食を終えて15時。
この日は170キロは行っちゃうんじゃないかぁ!?
なんて思っていたのだが、沿岸は南からくる浜風が想像以上に強く、平地なのに中々進むことができない。
結局140キロ程走った所、Supeという町でこの日は終了。
ホテルの場所が分かっているのに勝手についてきて、「案内してやったから1ソルくれ」というアホなおっさんがいるくらいには、沿岸はちょっと雰囲気が山岳部と比べて悪いかな。
ニンニク食いすぎてアホになってんだろう。
とりあえずこの日学んだこととして、日中はかなり風が強い。
早朝スタートが沿岸部走行の鍵と見て、この日は早めにホテルで就寝した。
(走行ルート:Conochaca→Supe)
素晴らしい。写真と文章が最高。感動です。
既に体調万全で良かった(^^)
下りはあっという間なんですね…(^^;分かってはいたけど。
山岳ルートってやっぱり自転車旅行の醍醐味なんですかね?でも登らなきゃ、あんな絶景見られないか(*_*;
苦労してでもやぱ、山岳ルートなんですかね(^^)