トンネル潜って上り道~Yungayまで

Huallanca~Yungay
9/17 (485days)
9/17
町人が夜通しバリケードを張るHuallancaの町を7時に出発する。
この道は国道3号線であり、交通量もそこそこ多い道でそこまで警戒する必要もないと思うのだけれども・・・。
Huallancaの町は四方が山に囲まれており、その山肌には電柱が無数に立っている。
電柱とは道路脇に立てられるのがほとんどだが、ここまで乱立しているとどこを通らされるのか全く読めない。
どの山も、首を思いっきり曲げて上を見上げないといけない位置に頂上がある。
少し不安を覚えながらの走行開始だったのだが、Huallancaを出て数キロのみが坂らしい坂で、後は峡谷の中を、上っているのか体感できない程の緩やかな道が続く。
時計の高度計は徐々に数字を重ねていくのだが、「これ本当か?嘘じゃないの?」と思う程に上りを感じられない。
Huallancaで昨夜テントの外で晩ご飯の調理をしている時、住民のお母さんに「この先37個のトンネルがあるから気を付けなさいよ。ライトは持ってるわよね?」と教えられていた。
「37個か・・・ようし、数えてやろう」
と思っていたのだが、実際トンネルが滅茶苦茶に多かった。
トンネルを通っている間、暗闇の中で対向車線のライトが見えないか、クラクションの音が聞こえないかビクビクしながら走る。
当然、カウントする余裕などなかった。
トンネル。
トンネル。
トンネル、トンネル、トンネル。
ガイア、オルテガ、マッシュ。
滝、滝、滝。
段々になってる。
峡谷地帯を抜けると視界が開けた場所に出る。
結局上り坂らしいものはほとんどなく、この時点で標高は2000メートル近い。
こんな苦労なく標高2000メートルに到達したのは初めてかもしれない。
ペルーのハゲタカは頭が赤い。
日差しが強すぎてツルッ禿頭まで日焼けしたか?
その後Carazという町を抜けて起伏のない上り坂を走り・・・
Yungayの町に到着。
いやー、Cajamarcaから走る事10日間。
休養日を一切なしに走り続けたからか、流石に疲れた・・・。
このYungayの町が世界遺産となっているワスカラン国立公園の入り口となる町なのだが、こじんまりとしていてあまり観光地らしくはない。
まともに休んでいなかったため、少し高めの35ソル(1ソル=34円。約1200円)のホテルに投宿。
さすがにこの値段を出すとホットシャワーもドバドバ出るし、石鹸まで付いてくる。
このYungayで一日休んだ後、ワスカラン国立公園横断往復走行に挑戦する。
この旅行中で最もキツイ走行になる可能性もあるのだが、どんな道が待ち受けているのやら・・・
(走行ルート:Huallanca→Yungay)