下り×未舗装路=酷道~Angasmarcaまで

Santiago de Chuco~Angasmarca
9/12 (480days)

9/12

Santiago de Chucoの町を出発すると、思いがけず未舗装路が始まった。
ペルーの予定ルートに関するエントリーでは、「未舗装路上等」みたいな事を書いたけれども、やはりここまでアスファルトが続く道を走っていると「ずっと続くだろう」と期待してしまうのが人情ってなものです。

道は下り基調なのだが、砂利に気を配っているとスピードに全く乗っていけず、それに反比例してストレスばかりが溜まっていく。

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山沿いを走る道、すぐ側は断崖絶壁であり、視界はよく開けている。
そのため、自分がこれから走らされる道が手に取るように分かる。
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なるほど、谷底まで下らされ、その後対岸の山肌に渡り、上り返すと・・・。
すると、対岸の山肌、ちょうど同じくらいの高さに見える割と大きな集落が、昼食休憩を取るつもりのCachicadanか・・・。
これは厳しい走行になりそうだ。

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Santiago de Chucoから下る事14キロ、川底付近に到着。
遠目から見てあの斜度のだと、実際走るとかなりきつそうな上り返しが見える。

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実際に走ってみるとそこまできつくはないのだが、坂が長い。とにかく長い。
下りが一切なく、じわじわと上っていく。

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出発して18キロ、3時間走ってようやく見えていたCachicadanの町に到着。
11時にもまだなっていなかったが、恐らくこの先集落の存在が期待できないため、早めに昼食を取っておく。

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ペルーの主食と言えば米なのだが、同じくらいの頻度でこのヤッカ(ユッカ?)と言われるものが主食として出される。
恐らく何かの実だと思われ、味はポップコーンに近い。

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レストランの女将さんをはじめ、Cachicadanの人は非常に人懐っこく、私に「次はいつ帰ってくるんだ?嫁はここで見つけていかんのか?」という風なことを言ってくるため、タジタジさせられた。

Cachicadanからは分岐があり、私が進む方向はAngasmarca方面になる。
距離的にはMollebambaまでこの日進めるだろう、と予想してこの日の後半戦をスタートさせる。

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Cachicadanの町を出るとすぐ、対岸の山肌にべったりと張り付くSantiago de Chucoの町が見える。
あれだけ苦労して3時間掛けた町が、直線距離にすれば5キロも離れてないくらいなのは、少し納得できかねる・・・。

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そしてCachicadanからは、道の状態が明らかに悪くなってきた。
いくつもの九十九折れに加え、斜度もきつくなってきた。

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そして最も厄介なのが、パウダー状の砂。
こいつにタイヤを取られると即座にバランスを崩されるし、このパウダー状の砂の上で足を止めようものならタイヤがスリップし、リスタートが困難なことこの上ない。

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そら未舗装路でこんな道を上らされてたら疲れるわな・・・。

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頂上は標高3300メートルまで上らされることとなった。
この時はもうへとへとで、時間は14時頃。

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しかし先に見える道は下り坂であり、そしてその下り坂の先にはAngasmarcaの町が見えている。
ここから一気に下り、その先のMollebambaまでどうやらこの日中に着くことができそうだ。

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しかし凄い道を下っていくのな・・・。

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そして下りのため楽ができると思っていたのが、大きな砂利にパウダー状の砂、いくつもの九十九折れのせいで全くスピードに乗れない。

それどころか、ブレーキを常にフルで掛けていないと途端にスピードが上がり、砂利と砂にペダルを取られて転倒するのは自明の理。
ここでブレーキシューが全部削れてもいい、そんな気持ちでブレーキレバーを握り続ける。

町があんなに近く見えるのに、全くたどり着けないもどかしさ。
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結局Angasmarcaに到着したのは、頂上から1時間半も経った15時半頃。
この時間からMollebambaへは無理、ということでAngasmarcaで走行終了となった。

AngasmarcaのホテルもWi-fiはなく、地図上では大き目の町のはずなのだがとにかく小さい。
山間部は私が思っているよりもレベルが違うド田舎のようだ。

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ホテルに投宿してすぐにブレーキをチェックしたのだが、やはり後輪のブレーキシューがもうゼロに近いレベルで摩耗していた。
エクアドルのCuencaで交換してまだ1000キロくらいしか走っていないのに・・・。
これからのペルー山間部走行に大いに不安を残す、この日の走行となった。

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(走行ルート:Santiago de Chuco→Angasmarca)

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