高地が寒いなんて誰が決めた?~Aguas Calientesまで

Cajamarca~Aguas Calientes
9/8 (476days)
9/8
異常に交通マナーの悪いCajamarcaの街を抜けると、立派な舗装路の中で徐々に標高を上げていく。
IMGP9190

ペルーといえば?という問いがあれば、一番目か二番目かには上がるであろうナスカの地上絵。
ペルー人は過去から現在に至るまで、大地に何かを描きたがる人種なのだろうか?
そうです、今走っている道がEN3号線です。
IMGP9195

ペルーの道と言うのは本当に無理がなく作られている。
緩やかな傾斜、曲がりをもって、徐々に徐々に高い所へと誘っていく。
もう少し直線的に作ってもいいんじゃない?と思わなくもないが・・・。

それにしても隣国であるにも関わらず、こうもエクアドルと道の作りが違うことが興味深い。
IMGP9199
IMGP9200
道の脇には民家が絶えることなく、数10メートルおきに点在している。
ほとんどの家が土壁作りとなっているおり、これはペルー人達が経済的な面で決して裕福ではないことを表している。

しかし、いや、だからこそなのか、多くの家の壁には政治家の広告が描かれており、国民の政治への関心の高さが伺える。

IMGP9203
IMGP9218
峠を一つ越えた後、緩やかに下っていき11時頃、Namadaの町に到着。
少し早いが昼食休憩。
IMGP9204
RIMG8110
Namadaからいくつかの集落、アップダウンを越えていき、下り坂の下にSan Marcosの街が見えてきた。
IMGP9205
IMGP9207
IMGP9223
坂道を下り切り、San Marcosの中心に到着。
比較的大きい街であり、この日既に64キロ走っていたためここで終わりでもよかったのだが、まだ14時前と終了とするには消化不良だ。
IMGP9226
IMGP9225
ということで、先へと進むことにした。
San Marcosに到着するまでに下った標高分を返済するかの如く、また幾重もの九十九折れを繰り返してチンタラチンタラ上っていく。

道自体に苦はないのだが、San Marcos以降とにかく暑い!標高自体は2300メートルを超えているのに、何故だろうか異常な暑さだ。

IMGP9228
IMGP9241
上り坂を上り切った時には標高2600メートル。ますます暑くなった気がする。
頂上からは谷底までのパノラマが開けており、九十九折れの下り坂をもってしてあの底まで下っていくのだろうな、ということが手に取るように分かった。
IMGP9244
この時点で16時であり、そろそろ宿泊場所を決めなければならないのだが、もちろんホテルなど当てにはしておらず、野宿場所を走りながら探す。
しかし、中々いい場所が見つからない。死角があっても坂道途中のため角度が付いており、平らなスペースがない。
IMGP9252
IMGP9255
IMGP9256
気付けば坂をほとんど下ってしまっていた。
これは不味い。傾向として、
山道から標高を下げる程、民家が建ち並ぶ率が高くなるのであり、ここでもその通りになってしまった。
こうなってしまってはもう先へ進むしかない。

坂を下り切り、谷底の川まで行きついて橋を渡った所、交番があるのが目に入った。
ダメ元で「テントを今晩張ってもいい?」と聞くと快諾してくれ、シャワーまで使わせてもらった。

しかし暑い・・・。標高は一応1900メートルはあるのだが、熱帯乾燥地帯によく見られる吸血コバエが飛び交っており、あっという間に手足をぼこぼこにされてしまった。
集落の名前がAguascalientes(温水)と言うので、近くに温泉が湧いているのだろう。
その地熱でこの地域だけ異常に暑いのだろうか。

結局コバエは涼しくなる日没以降はいなくなり、ようやく落ち着くことができた。

RIMG8112
(走行ルート:Cajamarca→Aguas Calientes)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です