自転車旅行とはどないやねんの連続である~Cajamarcaまで

Hualgayoc~Cajamarca
9/6~9/7 (474~475days)

9/6
前日に到着した時は無風だったのに、この日はテントを揺らす強風で目が覚めた。
標高3700メートルと高地のためか、お湯を沸かそうとするが、湯気ばかり立って全然沸騰してくれない。

インスタントラーメンを作ったのだが、麺は固いし卵は生のままだし、美味しく出来上がらなかった。
エクアドルの標高4000メートル地点でのキャンプでは、こんなことなかったはずなのだが・・・
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生の卵を食べたことで後々腹を下すんじゃないかという恐怖の中、撤収して出発する。

野宿場所がまだ上り坂の途中だったため、残りの坂を朝から上っていく。
斜度自体はきつくなく、舗装路のためしんどさはないのだが、風が吹き止まず、体感温度はかなり低い。
フリースと冬用手袋を着用して走行していく。
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坂を上り切った先は標高3760メートル、富士山頂上一歩手前、といったところ。
ここまでの高地に来るのは、エクアドルでのVolcan Chimborazo(チンボラソ山)一周の時以来。
流石に樹は生えておらず、緑を持たない高地植物が弱々しく生えているのみ。
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前日にHualgayocでホテルに泊まれるだろうと予想していたため、そこでWifiを使ってこの日のルート情報を取るつもりでいた。
が、肝心のホテルが無かったため、この日の走行情報というのは皆無。全くの手探りの中で進んで行く。

ここでいう情報というのは、主に獲得標高(スタートからゴールまでに上った高さの総合計。標高差のことではない。)のことを指している。

平地走行であれば、荷物満載の自転車で一日100キロは走る事ができる。
いわば自転車旅行者にとって(というか私にとって)一つの目安となるのが、この100キロという距離になるわけだ。

それに色んな要素、例えば体調や風量と風向き、天候などが組み合わさり、その100キロから足し引き算されて一日の走行距離を予想することができる。

その要素の中で最も走行距離を左右するのが、獲得標高となる。

雨によるストップはさて置き、風量と風向きに関して言えば、よっぽの強風で無い限りせいぜい時速1~5キロ前後で影響が出る程度だろう。

それに対し坂道というのは、時速10~15キロ程の影響を自転車走行に与える。
上り坂の場合は10~15キロ平常時速からマイナスされるわけで、これは一日の走行距離に大きく影響する。

私の場合、一日の走行時間は大体6~7時間であり、平地であれば時速は大体16~20キロ程。
単純計算で96~140キロの間が一日の走行距離となる。
仮に坂道が延々と続く行程の場合、時速5、6キロ程での走行を余儀なくされ、最悪一日の走行距離が30キロが目一杯でした、ということになる。

もちろん延々と上り坂が続く行程などほとんどないのだが、獲得標高というのが如何に走行距離に影響を与えるか、これでご理解頂けるだろう。
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と、ごちゃごちゃ御託を並べたが、情報が無い物は仕方がない。
私が持っている紙地図も、等高線が引いてあるような質の高いものではないため全く当てにならない。

「まぁ標高3700メートルまで上ってきたことだし、今日はもうほとんど下り基調だべ?」と甘い皮算用で進んで行く。
案の定あっという間に標高3400メートル程まで下り、「やっぱりな。これが旅行開始2年目の経験と余裕という物や!」と余裕綽々で走っていく。
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が、3400メートルまで落ちた後は再び上り坂を迎え、標高3500~3600メートルをひたすらにアップダウンを繰り返すことになった。

そしてこの間風は吹き続けているのであり、太陽が雲に隠れた時にはフリースを着ていなければ寒くて仕方がない。
しかし太陽が顔を覗かせれば途端に体感温度は上がるのであり、フリースなど暑くて着ていられない。

この日の雲が気まぐれで、太陽を隠して出してのいたちごっこ。フリースを着て、脱いで・・・を繰り返す。
その度に口から漏れる言葉、「どないやねん」。

しばらく進んだところでぽつりと一軒の家があり、レストランになっている。
11時前と少し早いが、次にいつレストランが現れるか全く読めないため、早めに食べておくことにした。
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昼食を終えた後、走り出した後もやはりアップダウンの連続。上っては下り、上っては下り・・・。
人工物がほとんどなく開放的なのはいいのだが、景色に変化が乏しいのは些か退屈というもの。
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それに加え、道路に所々未舗装路が入り混じるのが鬱陶しい。
エクアドル最終盤のエントリーにて、「未舗装路を走るのは楽しい」と書いた。

確かに楽しいのだが、ペルーの未舗装路は砂利の粒が大きく、またコルゲーション(自動車交通により発生した凹凸のタイヤ痕)が非常に鬱陶しく、ストレスゲージがぐんぐん上昇していく。

未舗装路が終わり、アスファルト道に戻ったかと思えば、少しすると「Fin de Asfalto(舗装路はここで終わり」)」の標識が現れ再び未舗装路でガッタンガッタンと体を撥ねつけられながらの走行を余儀なくされる。
終わったかと思えばまた戻る。
「どないやねん!」
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そして標高は下がるどころかむしろ上がっていき、遂にはスタート地点と同じく標高3700メートルまできてしまった。
状態の悪い未舗装路と、大型トラックによって巻き上げられる砂埃と、向かい風とにイライラもピークに達しようと言う時、「ん?」とある物が見えた。
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お前らトンネル作れんのかい!

この山越えるまでに俺が今まで延々とアップダウンで汗かいて、太陽隠れて寒なってきたらフリース着て、出て来たらまた脱いで、ガッタンガッタン尻が2つ割れから4つ割れになるんとちゃうかと思う未舗装路通らせてきて・・・

トンネル一つで全部解決するやんけ!

どないやねん!どないやねんの連続やな!!

・・・と、「人生とはどないやねんの連続である。そうじゃない場合もあるけど。」という松本人志氏の言葉を思い出した。

でも、ペルー人、エクアドル人と違ってトンネル作れるんですね。
私、感心しました。
・・・どないやねん!
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走る事60キロ。標高は3700メートルに到達。
道はようやく下りに転じ、そこからは標高2630メートルのCajamarcaの街まで一気に20キロ全て下り坂。

60キロ走るのに5時間半。20キロ下るのに45分。
前述の「標高が走行距離に大きく影響する」という話のフリを、ようやくここで回収することができた。
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CajamarcaはCajamarca県の県都であり、どの通りも多くの人で賑わっている。
観光地ではないと思うのだが、雰囲気としてはCuencaに少し似ている。
Cuencaよりも更に生活臭が増した感じ、かな。雑然としている。

温泉が近くにあるらしく、当初はそちらにも足を伸ばそうと思っていた。
しかし紙地図を手に入れたり自転車掃除をしていたりとバタバタしていたら、面倒くさくなってきたので恐らく行かないはず。
この記事を書いている翌朝には恐らく出発しているだろう。心変わりがなければ。
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(走行ルート:Hualgayoc→Cajamarca)

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