お米天国ペルー~Jaenまで

San Ignacio~Jaen
8/31 (468days)
8/31
前日道中の「グリンゴ(よそ者)」地獄とは異なり、San Ignacioで泊まったホテルのおじさんは笑顔で親切だった。
ホテルの中庭で朝食を作り、8時頃出発。
San Ignacioから出ると少し上り坂を走った後、怒涛の下り坂で一気に下っていく。
水田だ。
コロンビア・エクアドルでは全く見なかった風景が広がっている。

広がる水田と、そこで働く人々。
のどかな風景。
エクアドルの山道というのは、走る中で興奮し、心が奮い立たされた。
ペルーのこの水田風景というのは、不思議と心が落ち着かされる。
日本人のDNAに刷り込まれた「米は日本人の心」という感覚が、そうさせるのだろうか。
坂道を下り切ると、渓谷の間を流れる川と、その川沿いを通る道に行き当たる。
その平坦な道を走りながら、「そうそう、これが本来あるべき道のつくり方よ。エクアドルは見習えよ!」と突っ込みを入れていた。
国境を越えて国を越えると毎回違いを感じるのだが、エクアドル-ペルー感では「道」の作り方が明らかに違う。というか、エクアドルの道の作り方が異常なだけか・・・橋も掛けず川沿いにも作らず、わざわざ山肌に沿って道を通す。
お陰で今までにない絶景を拝める日々だったので、願っても無いことだったけれども。
それにしても、多少のアップダウンではあるものの、平地で自分のペダルを踏み込む力だけで時速17キロくらいが出るのはいつ振りだろう?
エクアドルではこんなスピードで漕いだことはなかったように思う。コロンビアでの平地走行以来だろうか。
この日55キロ走った所、集落のレストランで昼食休憩を取る。
やはり米がモチっとしていて美味しい。
食感は日本の物に非常によく似ている。
日本の物はもう少し甘味が感じられる様には思うけれども、パサパサではないだけでも嬉しい。
ネコすら欲しがるこの旨味。
だがおめーに食わせる米はねぇ。サイクリストから飯を強請るとはふてぇ野郎だ。
昼食後もひたすらに平地での走行が続く。
この日は曇りであり、日差しもそこまで強くはない。
暑くも大したことはなく、黙々と距離を稼いでいく。
そしてひたすらに広がる水田。
まさにここはお米天国。
走りながら見ていて全く飽きることが無い。
エクアドルの山で見た牧草地のパッチワークと同じで、見ていて楽しい。
水田にもたくさんのバリエーションがある。
規則正しい列になっていたり、段々になっていたり、ランダムに配置されていたり・・・そしてそれぞれに区切りを入れる農道。
水田全体が巨大な葉で、それに区切りを入れる農道はまるで葉脈のようだ。
この日は110キロ走ってJaenに到着。
Jaenの入り口まで結局水田は続いていた。
Jaenはモト・タクシーが入り乱れた雑然とした町。
取り合えず宿を探すため、通りがかりざまに親父さん達に「中心部とホテルはどこ?」と声を掛ける。
すると、一人のご婦人が「自転車で連れて行ってあげるから着いて来なさい!」と言ってくれた。
到着したのはどうやら馴染みのホテルのようで、かなり綺麗な所。
それでも一泊20ソル(1ソル=34円。約680円)と安いため、2泊お願いして投宿。
前日も今日も走行中はグリンゴ地獄だったけれども、やはりペルーも基本的にはいい人が多いよう。
ホテルの人たちも凄く親切で、翌日に「地図はどこに売ってる?」と聞くと、真剣になって皆で考えてくれた。
みんな赤の他人の私の事に「真剣」になってくれる。
本当、エクアドルでは見られなかった水田が!風景が国によって違って面白いですね。いろいろあるかもですが、ペルー料理は美味しいと有名だし、名所もたくさんあるし、ペルー楽しんでくださいね。
国境という実態の見えない物を潜れば、何故かいつも世界が変わるので不思議ですよね。
ペルーは大きい国で、恐らく3か月近くは走行することになりそうです。文化の違いに戸惑いがあるかもしれませんが、楽しみたいと思います。
> 本当、エクアドルでは見られなかった水田が!風景が国によって違って面白いですね。いろいろあるかもですが、ペルー料理は美味しいと有名だし、名所もたくさんあるし、ペルー楽しんでくださいね。