エクアドル山岳ルートに突入

Vilcabamba~Palanda
8/27 (464days)

8/27
まだ太陽の昇らない真っ暗な明朝5時半、起床。
この日は厳しい走行になるのが走る前から分かっていたので、前日早めに寝たため目覚めは良い。
朝から米とラーメンの炭水化物食で速効性&腹持ちの良いエネルギーを採り、7時半にVilcabambaを出発。

長寿の町として有名なVilcabambaらしいが、結局滞在3日で爺様婆様は余り見かけなかった。
やっつけ仕事感のある車いす。
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Vilcabambaを出発するとすぐに坂道が始まり、見る見るうちにVilcabambaの町が小さくなっていく。
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Vilcabamba出発してすぐの坂を上り切った後、下の写真の右上奥に見える道を一気に下り落ち、また上り返していく。
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Vilcabambaから20キロ走った所でYanganaという町に到着。
ここを逃せば40キロは一切の集落がないのは事前の情報収集と地図で確認済みだが、十分に食料を運んでいるためすぐに通過。

そしてこのYanganaを出ると九十九折に近いようなグネグネ道の連続で、益々標高を上げていく。
Yanganaの時点で標高1700メートル程だったと記憶している。
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そして未舗装路も短い区間ではあるが、現れ始めた。
といっても、砂利もそこまで大きい物はなく、地面も固いため走りにくさはない。
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朝から曇り空だったのだが、断続的に小雨が降り始めた。
天気予報だと晴れであり、エクアドル自体も今は乾季のはずなのだが、深い林を見るにここら辺は季節関係なしに雨が降りやすいのかもしれない。
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通過したYanganaの町からずっと上りっぱなしが続く。
時速6~7キロ程でちんたら上っているため、走行距離表示は中々伸びない。
標高2300メートル程まで上ったところ、路側帯で座って持っていたパンとバナナ、チーズを食べて軽い昼食休憩。
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昼食を取った後も上り続け、標高は2600メートルを突破。
小休止を取ろうと立ち止まり、ふと山の方に目をやると、山肌に沿って自分が走ってきた道がジグザグに通っているのが見えた。

写真では見えづらいかもしれないが、そのジグザグは奥の山脈にまで続いている。
恐らくVilcabambaの町を出てすぐの下り坂があれだと思うのだが、その下り坂がまだ見えているということは、直線距離としてはほとんど進んでいないということになる。

「意地でもトンネルは通さないぞ。自転車は苦しんで上れ^^」というエクアドル国土交通省のお役人の声が聞こえてくるようだが、エクアドル滞在も1か月近い私。
このくらいの山道はもう慣れっこであり、むしろ景色も良いため割と好きな方でもある。

私を苦しめたければ未舗装路&でかい砂利&勾配10%くらいないといけない。
その点グアテマラは容赦なかった。まだまだ甘いぞエクアドル。
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しかし濃霧、これはいけない。

標高は2660メートルがピークで、ここから下り坂となるのだが、ちょうど雲の中に入ってしまったようで、5メートル先は全く見えない。
今までも濃霧に見舞われることはあったが、全て上り坂の途中であり、下り坂は今回が初めて。

上り坂の場合も怖さはあるがゆっくり上っていくため、そこまででもない。
下り坂の場合は放っておけば時速50キロにまでスピードが上がっていくため、視界の効かない濃霧というとは恐怖以外の何物でもない。

折角の下り坂なのに、ブレーキをほぼフルで掛けつつ恐々と下っていくのは流石に勘弁してほしかった。
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更に200メートル程下った所、道路を分断する川が。
この道、仮にも国境を跨ぐ主要道路なんですけれどもね。

流石に漕いでは渡れないため、自転車を押して歩いて川を渡る。
水温が低くて足に心地よい。
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川越えの後は再度標高2600メートルまで上りなおし。
この頃には濃霧も晴れ、周りの山がまたよく見え出した。
やはり山道は山が見えなくては。山が見えてこそ楽しい。
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そしてここからは一気に下りに転じる。
山肌に沿って通されるこんな感じの道はエクアドルではいくつも見てきたが、普通の国ならこんな道ありえないと思う。
あり得ないからこそ、エクアドルでは幾つもの絶景が見られるため、感謝すべきです。
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ちなみに上の写真の道はこんな感じの未舗装路。
「PELIGRO MEDIA VIA(危険・片道通行 かな?)」

所々小さな滝が流れ、水が道路まで流れて濡らしている。
この下り坂を下っている時に強めの雨が降ってきて、下りなのにスリップを恐れてブレーキをフルで掛けつつ下る破目に。
本当に天気に関してはツイてないな。
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そして15時頃、下り途中の町・Valladolidに到着。
Yangana以降初めての町だが、まだ止まるには少し早いため、Valladoridは用事無く通過。
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Valladolid以降も引き続き道は下り続ける。
天候も回復し、道路も濡れた形跡がないため、局地的な雨だったようでタイミングが悪かったらしい。

しばらく下っていくと今日の目的地であるPalandaの町が見え始めた。
見た感じはすぐそこなのだが、ここからも山肌に沿ってグネグネと進んで行くため、なかなか辿り着かない。
ここまでくると「早く今日の走行終わんねぇかな」とだらけモードに入ってくる。
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谷底まで落ちて橋を渡って川を越えればPalandaはもう目と鼻の先。
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Palandaまでのラストラン、ふと来た道の方を見れば大きな山が。
恐らくあそこから来たのだろうが、標高2600メートルから標高1000メートル、一日に1600メートルも落としたことは今までなかったのではないか。

この日も濃い一日であり、エクアドルは最後まで本当に走っていて飽きない。
こんな国、本当に滅多にないと思う。
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Palandaには16時頃到着。
翌日にはZumbaという国境手前30キロの町まで行き、翌々日にはペルー入国予定。
天気予報を見ると翌日は雨予報。
せめて小雨でありますように・・・。
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(走行ルート:Vilcabamba→Palanda)

コメント

  1. 実は、若く見えてもお爺ちゃんお婆ちゃんだったりして…無いですね、それは(^^;
    想像以上の山岳地帯(”;)
    風景は最高でしたね♪
    短気で頑固、負けず嫌い(笑)確かにそうでしたよね(笑)

  2. 実際には何人かは見ましたが、確かに皆さん若くは見えました。
    恐らくその3つの性格の内一つ一でも欠けていれば、こんなことしていないと思います笑
    > 実は、若く見えてもお爺ちゃんお婆ちゃんだったりして…無いですね、それは(^^;
    >
    > 想像以上の山岳地帯(”;)
    > 風景は最高でしたね♪
    > 短気で頑固、負けず嫌い(笑)確かにそうでしたよね(笑)
    >
    >

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