昼飯求めてビルカバンバ

Oña北東7キロ~Vilcabamba
8/23~8/24 (460~461days)

8/23
瓦礫のこんもりの側に張ったテントの中で目が覚める。
この日は雨も降りそうにない晴天で、温かい日差しが目の前の谷間に差し込んでいる。

さっさと撤収準備をして出発をしようとしたら、こんなガレ場に何故か家族での観光客がいて鉢合わせ。
お母さんが大興奮で質問攻めに会い、結局8時前に出発となった。
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上り坂の途中で野宿をしたため、必然朝から上ることになる。
エクアドルで標高2000メートルを割る事は珍しかったためか、いつも以上に暑く、吸血バエも体にまとわりついてきて鬱陶しい。
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なんだかシュール。
羊はこの区間全然見かけないのだが・・・
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昨日辿り着けなかったOñaの町を通り過ぎ、標高も2300メートルを超えてくると吸血バエも消え、気温も多少は下がったような気がして走りやすくなってきた。
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とはいえ、長い坂道がずっと続き、ペース自体は中々上がっていかない。
むしろ、Cuenca以前の坂道よりも斜度が若干だがきつくなったようで、いつもよりもペースは遅いように感じる。
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いつも通りある程度坂道を上ってくると、今まで自分が走ってきた道が眼下に見下ろすことができる。
いくつも上りと曲がりを繰り返し、かなり走行距離を稼いでいるはずなのだが、こうして見下ろすと直線距離ではほとんど進んでいないことに気付く。

こうも山道ばかりなのに、エクアドルではトンネルが一切見ない。
エクアドル人が日本に来たら、トンネルの多さにびっくりするだろう。
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ちょうど上の写真を撮っているところで、後ろから来た濱さんに追いつかれ、追い越された。
濱さんは昨日Oñaの町で泊まったとのこと。

やはり私の方がペースが遅いのだが、それでも中米を一緒に走ってきてペースが大きく離れていないのは分かっている。
結局ほぼほぼペアランに近いような距離感で進んで行く。
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Saraguroの町には44キロ程走った12時頃に到着。
標高2800メートル程から2200メートル程の谷底まで落ち、そこからSaraguroの町までまた標高2400メートルまで上げなおしの上り坂があり、レストランに着いた頃には結構ヘロヘロの状態だった。

Saraguroにはホテルやホステルが数軒あるようで、泊まっていこうか少し迷ったが時間がまだ早いこともあり、先へと進むことにした。

Saraguroの出口からは再び上り坂が始まり、すぐに町の全景が見える場所まで高いところに到達してしまった。
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その後標高2900メートルまで上り続け、後はアップダウンを繰り返しながら山肌に沿って進んで行く。
こんな感じの道です。
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流石にこれは走らないけれども、対岸に見える道。
この道を作ったエクアドル人は、どうしてもあの山頂に行かなければならないさぞ大事な用事があったんでしょう。
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上り坂の連続で疲労感はかなりあるのだが、見えている景色は流石エクアドル。
走っていて楽しいというのが、その疲労感を上回る。
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この日はSan Lucasという町付近に野宿をするつもりだったのだが、付近に良いポイントがなく、結局濱さんに付いていき14キロ先の次の町・Santiagoまで進むことにした。

Santiagoにはその後あっさり着くことができたのだが、この町にもホテルの類の宿泊施設はない。
というか、町の形はしており住民も何人かは見かけるのだが、生活感が一切感じられないゴーストタウンの様な町だった。
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この日は許可をもらってコミュニティセンターの脇にてテントを張らせてもらった。
何気に街中での野宿というのは中南米において初であり、通りがかる住民を見ては緊張感を覚えつつの就寝となった。
翌朝の濱さんいわく、私のテントからは相当なイビキが聞こえた、ということであったが。
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8/24
Santiagoの町は谷底にあることから、この日も朝から厳しい上り坂となることは容易に想像できた。
朝から米を炊き、いつも以上にカロリーを朝食に取る。
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やはり初っ端から標高を500メートル上げる上り坂があり、ゆっくりゆっくり進んで行く。
とはいえ、アンデス山脈を走っていると「はん、たかが500メートルアップか」という気分になるから標高感覚に関しては相当に麻痺しているように思う。
実際、前日の走行では獲得標高は2000メートルを超えているのだが。

この日は空がいつもより青く澄んでいたように思う。
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そしてそこからしばらく走ると、山に囲まれた谷底の中にLojaの都市が。
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Lojaでは泊まる予定がないため、自転車のブレーキシューとスーパーでインスタントラーメンを買い足してすぐ出発。
昼食はLojaの都市の外れで取ることに。
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ペルー国境沿いの町までの距離表示が出てきた。
がっつり未舗装路のはずなので、到着までまだまだ掛かるとは思うが。
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しかしこの標識以降、完全にLojaの都市を抜けきってしまったようで、レストランなど全く見かけなくなった。
空腹の上に上り坂も再び始まり、標高2700メートルまで上ってきてしまった。
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その後恐ろしい程の傾斜をもって一気に下り坂へと転じる。
下り坂途中にもいくつかレストランっぽい物はあったのだが、どこも豚の煮込みしか置いていないため、スルーする。
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標高も1500メートルに下った所、ようやく昼食を提供しているレストランを一軒発見。
14時になろうかという時間帯であり、それまでカッスカスのパンで飢えを凌いでいたため、ここでの昼食はありがたかった。

目的地のVilcabambaまで残り15キロを切っていたため、気合を入れれば行けたのだろうが、やはりエネルギーを入れられる所で入れておくに越したことは無い。
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そしてやはりVilcabambaまでに最後の上り坂があり、そこを走っている途中で谷の間にVilcabambaの町を発見。
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このVilcabambaの町は長寿の町として有名らしく、看板もでかでかと爺様の絵が描かれている。
なお、町中では爺様婆様の姿はとんと見なく、外国人バックパッカーばかりがよく見られる。

人口5000人に満たない人口のため、たまたま平均寿命が上がっただけでは?と思わなくもないが、調査兼そのご利益にあやかる為、このVilcabambaで少し滞在する予定。
本当はこの先の未舗装路山岳ルートにビビッていたり、ビビッていなかったり・・・。
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(走行ルート:Oña北東7キロ→Santiago→Vilcabamba)

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