古都・クエンカまでの道程

Chunchi~Cuenca
8/18~8/19 (455~456days)

8/18
地図上で見る限り、宿場町のChunchiからこの日の目的地となるCañarまではまともな町が無く、厳しい走行となることが予想された。
そのため、私と濱さんは合議の結果早めにChunchiの町を出発することとした。
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Chunchiの街を出るとすぐに上りが始まり、この日も峡谷を山沿いに越えていくように道が通される中を走っていく。
山沿いをウネウネと行くルートのため、かなりの距離を走ってもChunchiの町が中々視界からは消えていかない。
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この日はあまり天気がよくなく、曇り空の中での走行であり、流石に少し肌寒さを感じる。
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チンボラソ走行の時も雲より高い所を走っていたのだが、雲との距離は比較的近かったように思う。
この日の走行では、雲は遥か下に広がっており、まるで荒波が山に打ち付けられて飛沫を上げているかのように見える。
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Chunchiから600メートル程上った標高2800メートル付近が頂上になるのだが、曇り空で耐えていた天気が崩れ、とうとう雨が降ってきた。

小雨であったため半袖Tシャツ半ズボンで走っていたのだが、これが大失敗。
ここからずっと下り坂となり雨も風も冷たいわで一気に体が冷え込んでしまった。
下り切った先の三叉路の集落でレストランに入ったのだが、寒さに震えながら昼食とコーヒーを頂くこととなった。

なお、この三叉路でもそうだったのだが、この先からやたらと軒下に豚を丸々一匹吊り下げているレストランを見かけるようになった。
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昼食以降は少し天候も回復し、わずかながら青空も見えるようになった。
アップダウンの連続で中々足を休める場所もなく、黙々と進んで行く。
流石にこの日は膝裏が痛くなるくらいで、ペダルを回す回数が多かった。
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幾つものアップダウンを乗り切り、Cañarの街に夕方頃到着。
この日は平日であり、祝日でもないはずなのだが、ほとんどの店・家にシャッターが下ろされており、夕食を取るのも少し苦労する程であった。
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8/19
エクアドルの街というのはほぼ十中八九そうなのだが、大体が山中の盆地の中に建てられている。
このCañarの街も御多分に漏れず、街を出ると早々に上り坂が始まる。
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出荷前の豚さん。
黒豚とのハイブリッドだろうか、シマウマみたいで珍しい柄をしている。
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エクアドルではメニューで「Carne de Res(牛肉)」という文字があって注文をしたとしても、「無い」と言われることが度々ある。
牛肉の仕入れが間に合っていないのか、高価なためあまり出さないのか。
牛自体は走っていればかなりの数を見るのに、何故なんだろう。
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標高3500メートルまで上った後、打って変わって恐ろしい程の長さの下り坂を下り始めた。
この下りが曲がりくねっているわクラック(ひび割れ)が酷いわで、全く気を抜けず、集中力をすり減らしつつ相当な速度をもってして下っていく。
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標高は一気に2500メートルまで下げ、そこまで下ってくると道路は片側3車線の立派なものとなり、大都会が近づいている雰囲気がビシビシと伝わってくる。
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標高3500メートルの峠を越えれば後はクエンカまで平地走行で楽勝!
・・・と思っていたのだが、予想に反してダラダラと上る坂道がある上に、標高が下がったことによる気温の上昇であまり楽勝とはいかないようだ。

途中、レストランで豚のグリルを昼食に食べ、ラストスパートに備える。
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しばらく走ること14時頃、Cuenca(クエンカ)
に到着。
この都市はスペイン植民地時代の古い町並みが残されており、その中心部は世界遺産として登録されている。
この手の都市は道路が石畳で構成されており、Cuencaも例に漏れず。全く自転車旅行者泣かせだ。

道路はやや走りにくくはあるが、首都Quitoのような混沌とした、危険と紙一重といった雰囲気はない。
かなり落ち着いた様相で、これまでの中米南米の都市とは違いかなり平和な雰囲気がある。
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ホステルを巡ること数軒。
一軒の居心地の良さそうなホステル(La Casa Cuencana)を発見。
ドミトリーにも関わらず他に客がおらず、我々だけで部屋を独占。非常に気分が良い。
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晩ご飯は私の誕生日のお祝いディナーということで、超ド級ハンバーグを濱さんが振舞ってくれた。
ちなみに形と焼き具合は各々自己責任で。
写真はハンバーグ捏ね職人。
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余りにも超ド級過ぎて、一晩では私の胃袋には収まり切らなかった。
なお、デカすぎて火が通らなかったのか、若干ヤバそうな赤色の肉が内部に残っていたが、全く問題なかった。
腹が緩いことでお悩みのあなた、自転車旅行に出るとその悩み、解決できるかもしれませんよ。
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(走行ルート:Chunchi→Cañar→Cuenca)

コメント

  1. デカっ(笑)!
    20代最後の誕生日、インパクト強いですね(^○^)
    色々贅沢しましたねぇ🎵
    良い思い出が、出来ましたね(^-^)v

  2. 作ってくれた濱さん(自転車旅行者)は、僕に「もうこんなに食えんか(クエンカ)・・・」と言わせたかったそうです笑
    > デカっ(笑)!
    > 20代最後の誕生日、インパクト強いですね(^○^)
    > 色々贅沢しましたねぇ🎵
    > 良い思い出が、出来ましたね(^-^)v

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