エクアドルからの祝福~Chunchiまで

Guamote~Chunchi
8/17 (454days)
8/17
マーケットの活気にあふれるGuamoteの街を後にする。
道路に沿ってGuamoteから通る線路が伸び、その線路は私と濱さんが進む道の先までずっと続いている。
Guamote以降の農地はいつも通りパッチワーク状なのだが、茶色でどことなく枯れた様な印象を受ける。
代わりに花がよく植わっており、時折ふわっと花の香が風と共に顔を吹き抜ける。
道は何度もアップダウンを繰り返し、徐々に山深くなってくる。
途中、山中でいくつかの町を見かけた。
こういう町に、新たに嫁や婿として嫁いでくる人たちはいるのだろうか?私にはそうは思えないが・・・。
町の誰もが親戚同士、という関係でなりたっているのだろうか。
昼頃、同じく山中の街・Alausiに到着。
Alausiは比較的大きな街(といっても山中では、だが)で、中心にある丘にはマリア像だろうか、大きな像が鎮座している。
Alausiで昼食を取った後、道は九十九折となり、標高をどんどんと上げていく。
九十九折を全て上り切ると、そこからはAlausiの全景と今上ってきた道が一望することができた。
九十九折の道は自分がこれから上るであろう道が遥か頭上に見えるため、終わりがないように感じられて気持ち的にはかなりきつい。
しかし、上り切った後の景色というのはそれを忘れさせる程爽快なもので、九十九折の道は私の中でもかなり好物だったりする。
我々が進む方角は南西であるはずなのだが、Alausi以降道は急に東へと進路を取り始めた。
というのも、大地を削り取ったような巨大な渓谷が存在しているため、これを回避するために山沿いを大きく迂回して道が作られているのである。
渓谷に一本大きな橋を通してくれれば簡単に渓谷を越えることができるのだろうが、橋がなくて本当に良かったと思っている。
この渓谷迂回路から見える景色が非常に美しく、何度も「すげー・・・」と感嘆の声を上げる程のものだった。
Alausiの九十九折を上り終えた後は右手に渓谷を見ながらすごい勢いで下り切り、渓谷を流れる川を渡った後は、対岸に見ていた渓谷を今度は上りなおすこととなる。
上りなおしの時、今度は対岸の山肌に自分が先ほどまで下ってきた道が細い線となって通っているのを見てとれる。
そしてその道の下、とんでもない傾斜に沿って開墾が施されている。
神様が人間を創った時、各国の人間の能力パラメーターを割り振ったと思うのだが、エクアドル人には開墾能力全振りで設定したとしか思えない。
代わりに橋を作るような能力は備わっていないのだろう。
そのお陰でこの雄大な景色を見ることができるのだが。
もし仮に渓谷に橋が
通され、この山肌沿いの道を通る必要がなくなった時、この山肌の崖の上に存在している集落の存在は取り残され、忘れ去られていくのだろうか・・・。
渓谷の上り坂を終え、再度長い下りを経た後、Chunchiの町に到着。
ここは宿場町の様で、特に何かある訳でもない小さな集落のようだ。
ところでこの日8月17日は私の29回目の誕生日。
前回アメリカ合衆国で迎えたのと合わせて、この旅行中で2回目の誕生日だ。
アメリカでは旅行中にできた友人家族に祝ってもらい、今回はエクアドルの雄大な景色を眺めつつ最高のサイクリングを楽しむことができた。
エクアドルの雄大な自然からの祝福を受け、この日は自分へのご褒美として、ささやかな贅沢を楽しんだのであった。
(走行ルート:Guamote→Chunchi)
お誕生日おめでとうございます!20代後半にこんな素晴らしい旅の経験が出来るなんて、本当に羨ましい限りです。これからもブログ楽しみです。
ところで、家のペイントや壁の落書きをいろんな国で見ましたが、南米のは芸術性が高いので大好きです。面白いのがあれば、またブログ載せて下さい。
ありがとうございます。
もう30歳も近くなってきてしまいました・・・。おっさんですね。
ちょうど今滞在しているCuencaでは面白いペイントが色々ありました。
また近々更新されますので、是非お楽しみに!
> お誕生日おめでとうございます!20代後半にこんな素晴らしい旅の経験が出来るなんて、本当に羨ましい限りです。これからもブログ楽しみです。
> ところで、家のペイントや壁の落書きをいろんな国で見ましたが、南米のは芸術性が高いので大好きです。面白いのがあれば、またブログ載せて下さい。