魔法の鉄道・Guamoteの街

Guamote (グアモテ)
8/16 (452days)

8/16
チンボラソから降りてきた私と濱さんは、Guamoteという街で一日休養日を取ることとした。
基本的に休養日は各々別行動で動くのが中米からの我々の決まり(?)であり、この日もGuamoteの街をぶらぶら一人で歩いてみた。
IMGP8078


チンボラソ以前は、キロトアループのローカルルートであっても集落内はそれなりに路面状態は整っていたように思う。
しかし、ここGuamoteの街は路面は舗装がされていないか、中途半端なタイルで構成されており、水を積んだタンク車が砂が飛ばない様に巡回して道路に水を撒いている。
IMGP8097
IMGP8086
ただし、路面状況の悪いこのGuamoteにあって、他の街にはない特徴がある。
街の中に鉄道のレールが敷かれているのだ。
IMGP8092
IMGP8089
線路の脇にはレストランが営業していたり、市場の跡地の様なものがあり、かつてはさぞ多くの人で賑わったのだろう、という面影がある。

しかし、それも過去の話。
鉄道はとっくの昔に廃線になったのだろう、線路の上に車を駐車したり人が座り込んだりしており、線路だけが取り残されている。

街全体で見ても、通りには人が斑に歩いているだけで、活気という物はない。
廃線になった鉄道というのが更にそれを強調しているのか、寂れた、時代に取り残された街、という印象を私に与える。
IMGP8084
IMGP8094
IMGP8080
IMGP8098
余談だが、Guamoteの街でグアテマラのAntigua以来で髪を切った。
2ドルで髪と顔剃りまでやってくれる。
日本人だと伝えると、店の親父さんがしきりに私に娘さんと会ってくれ、と誘ってきた。

「今日の19時にここでまた来てくれ!娘は英語を話せるから!」

丁重にお断りしたのだが、Guamote(グアモテ)でモテ期がきたのか・・・?
RIMG7887
その後も歩き回ってみたが、やはり最後まで寂れた街という印象が抜けきらないまま、一日を終えた。
RIMG7889
IMGP8100
IMGP8101
翌朝8/17。
出発準備を済ませ、ホテルを出る時
先に門を出た濱さんが「うわっ」と驚きの声を上げた。

何だろう?と思い、その後を追って私もホテルの門を潜ったのだが、同様に「うわっ」と声を上げた。
ホテル前の路地には、昨日なかったはずのテントが設置され、たくさんの人が闊歩している。
IMGP8104
線路の方に行ってみると、更に多くの人で賑わい、線路沿いには多くの露店が並べられている。
この街にこんなに人が住んでいたのか?と言う程の盛況っぷりであり、夜中の内に鉄道が走ってきて人々を運んできたのではないか?と思ったほど。

もちろんそんなはずはないのだけれど、まるで魔法の仕業かのような街の変わりように、驚きと共に「おもしれぇ!」という感情が込み上げてきた。

Guamoteは寂れた過去の街などではなかった。
恐らく、鉄道が稼働していた頃は、毎日がこの朝の様な風景だったのだろう。
今もなお、時々ではあるが活気で溢れた街だったのだ。
IMGP8106
IMGP8107
IMGP8108
タイミングが合わなければ見れなかったものであり、本来のGuamoteの実態を知ることなく「寂れた街のくせに15ドルも宿代を取る」という印象しか残っていなかっただろう。

去り際に本当に良い物が見れた。
そう思いつつ、ペダルを蹴って線路沿いにこの日も走行をスタートさせた。

コメント

  1. 文章がますます面白くなってきたね。

  2. チンボラソ?走行は相当辛そう(*_*;
    景色は凄いですねー( ゜o゜)地球上でもこうも違ってるなんて。当たり前なんでしょうけど改めて驚きですよ(^^;
    遠く離れた場所の景色や町並み見られて良かったー。店長の走り、中々ですね!言われなければ店長とは分かりませんが(^^;
    この先も楽しみですね(^^)南米縦断、順調に進むの祈ってます(^-^)v

  3. 実際には傾斜はきつくはないので、そこまでキツクななかったです!風はかなりきつかったですが・・・。
    風景は最高でしたね!エクアドルでもお勧め度NO1です。
    南米ですので、気を抜かず、かつ楽しんで行こうと思います!
    > チンボラソ?走行は相当辛そう(*_*;
    > 景色は凄いですねー( ゜o゜)地球上でもこうも違ってるなんて。当たり前なんでしょうけど改めて驚きですよ(^^;
    > 遠く離れた場所の景色や町並み見られて良かったー。店長の走り、中々ですね!言われなければ店長とは分かりませんが(^^;
    >
    > この先も楽しみですね(^^)南米縦断、順調に進むの祈ってます(^-^)v

沖野直嗣 へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です