12か国目・エクアドル入国

Ipiales~San Gabriel
7/31 (437days)

7/31
3泊したIpialesの牢獄の様な宿を離れ、エクアドルとの国境へと向かう。
Ipialesからは5キロ程の短い距離なのだが、その間はずっと下り坂で標高を下げていく。

単独で国境を越えるのはメキシコ入国以来であり、実に8か月振りのことだ。
少しばかり緊張を覚えつつ自転車を走らせると、イミグレーションオフィスの建物が見えてきた。
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コロンビア側のイミグレーションに辿り着いてみると、およそ40~50人は並んで長蛇の列を組んでいる。
「大分待たされるだろうなぁ・・・」と列に並び、ふと自分が入ってきた方とは別の入り口に目をやると、更にその外で長蛇の列ができている。
エクアドルから入国してくる人たちなのだろうが、入場制限を掛けて少しずつコロンビア側のイミグレーションに入れているようだ。
結局30分は待っただろうか、ようやく私の順になり、コロンビア出国スタンプをもらうことができた。

次はエクアドル側のイミグレーションへ。
こちらも列は並んでいるものの、15分程で私の順となり、あっさりと入国スタンプを得ることができた。
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以前にも、自転車で国境を越える時には何かしらの変化を感じ取る、ということを述べたことがある。
それは街の雰囲気で合ったり、時に匂いであったり・・・。
コロンビアからエクアドルに入って感じた変化は、空気が薄い、ということであった。

Ipialesから10キロも離れていないため、実際にはそこまで変化はないのだろうし、私がIpialesで3泊してサボったため心肺機能が低下したというのが大きな原因だとは思う。
しかし、ここまで息が上がり口を開けてゼイゼイ言いながら登るのは初めての経験であり、私としては「あ、国が変わったな」と感じた出来事であった。
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そしてもう一つ感じた変化としては、コロンビアよりも更に牧歌的な雰囲気になったな、ということである。
もう少し正確に言えば、コロンビアも多くの農耕地があったが、エクアドルでは道路と農耕地の距離が近くなったように感じる。
コロンビアと同じく丘の凹凸などお構いなし、パッチワークのように農耕地があり、いくら見ていても全く飽きることがない。
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道はアップダウンの連続で、緩やかにではあるが徐々に標高を上げていく。
国境の標高2600メートルから上がってきて標高3100メートルを突破。
漕いでいる途中は暑いのだが、立ち止まると流石に少しヒヤッとした空気を感じる。
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ちょうどここが峠の頂上の様で、先の方は道路が遥か下まで延びている。
バス停が側にあったため、久しぶりに昼食を自炊。ガソリンストーブを使ってインスタントラーメンを作る。
お湯が沸くのを待つ間、頂上の風景を見て楽しむ。
峠の頂上が開けた景色だと、胸がすく思いで気分が良い。

お湯が沸き、ラーメンを投入して3分。
この風景を見ながらズズズっと麺を啜る。
美味い。いつもの1.5倍は美味いね。外で食うラーメンとは何故かくも旨いのか。
まぁ、自転車旅行者なんていつも腹を減らしたハイエナ連中だから、何食っても「美味い!」って言うんですけどね。
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昼食後は一気に下るぞ!と思っていたのだが、意外と上り坂も入り混じり、焦らされる様な走行。
この間いくつか小さな集落を通過したのだが、午前中も含めてどの集落にも立派なキリスト教会が建っている。

もちろんコロンビアや中米諸国でも小さな集落に教会はあったのだが、限界集落ではこじんまりとした質素なものだった。
エクアドルではどの小さな集落にも、相当に手の込んだ教会がある。
実情は分からないが、彼等の信仰心の厚さの表れなのだろうか。
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しばらくアップダウンを繰り返した後、San Gablierという街に到着。
小高い丘の上にある中規模程度の街で、遠目から見ても目立つ中心にある大聖堂が、かなりの傾斜の坂道の上に建っている。
距離的にはこの日50キロ程しか走っておらず、時間も14時頃ではあったのだが、まだエクアドルの地図を入手していないため、この先の街の距離感が分からない。
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エクアドル初日ということもあり、街を歩いて雰囲気を掴みたかったため、この日はSan Gablierに投宿することにした。
が、結構な大きさの街なのにも関わらず、ホテルが中々見つからない。
住民に尋ね、ようやく一軒見つけたが15ドル朝食付きと高い。
「負かりませんか?」と聞くと13ドル朝食付きに落としてくれたが、ホテルに関しては安い国ではなさそうだ。
(※エクアドルは米ドルが一般通貨)

しかし値段相応にレベルは高く、きちんと清潔に保たれているのを見ると、エクアドル人の仕事は中々丁寧なのかもしれない。
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シャワーを浴びた後に街をぶらぶらしてみたのだが、どこもかしこも坂だらけで、ダウンを着ているとすぐに汗だらけになってしまった。
特に見所がある街ではないのだが、やはり新しい国の初日というのは手探りな感じがあって楽しい。

「人々はどんな服を着ているのか?」「どんな家に住んでいる?」「レストランはどんな雰囲気?」なんてことを考えながら歩いていた。
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一通り歩いていると、街の少し外れにある、とんでもない段数と角度の階段の前に出てきた。
ホテルに帰ってもすることもないし、せっかくなので上ってみた。

階段沿いにもびっしりと家が建っており、家の雰囲気からして少し貧しい世帯がこの階段沿いに居を構えているようだ。
やばそうな若者や雰囲気はなく、若い恋人達が階段に腰かけて恋を楽しんでいるのを見るに大丈夫だろうと判断し、ふうふうと息を漏らして進む。

頂上には展望台があり、San Gablierの街全体を一望できる。
やはり中心部だけが少し高い場所にあり、とんでもない坂道に囲まれているのが分かる。
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そして晩ご飯。これがこの日一番面白い出来事だったかもしれない。
レストランもほとんどなく、やっと見つけた小さな所に入ってたどたどしいスペイン語で「何がありますか?」と聞いてみる。
正直ほとんど何を言っているか分からなかったが、「1.5ドルだ」という。
「1.5ドル!?今までの国で一番安いぞ!」と、二つ返事で「それちょうだい!」と答える。

コロンビアのパターンから、出てくるのは肉、豆、米とサラダだろうと予想していた。
後は付け合わせのスープがまず最初に運ばれてくるのが一般的だ。
標高の高い場所での夜は冷え込むため、温かいスープは本当に助かる。

注文を受けて、すぐにおばちゃんが小皿を持ってやってきた。
「お、エクアドルでもやはりまずはスープか」
当然ここも標高が高く、体が冷たい。早く温かいスープを口に運びたい。

おばちゃんが机に置いた小皿を見て、「は?」と驚いてしまった。
置かれたのは、小皿に入ったポップコーンだったのだ。
予想外過ぎて、最初パッと見て「え?いきなり白米?」と思ったほどだ。

出されたのでポップコーンをボリボリ食っていると、その後に鶏肉のグリルが出てきたのだが、エクアドルではポップコーンが主食なのだろうか?

これはもう全くの異文化であり、こういう驚きはとても楽しい。
エクアドル、これからの走行が楽しみだ。
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(走行ルート:Ipiales→San Gablier)

コメント

  1. ポップコーン❗️めちゃめちゃ笑いました〜。

  2. ありがとうございます。
    エクアドルは自転車で走るには本当に最高の一言につきるかと。
    > 素晴らしい。

  3. ポップコーンは面食らいました。
    今のところこの一回だけしか出てきていないので、ただの軽食メニューだったのでしょうか・・・
    > ポップコーン❗️めちゃめちゃ笑いました〜。

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