一年間走ってみての支出額について

この記事を書いている段階で、私が日本を発ってアラスカから自転車旅行を始めて一年以上が経った。
金の話というのはセキュリティ上現地では一切しないのだが、よく聞かれることではある。
自転車旅行という形態はやはりそこまでメジャーではないため、興味が湧くところではあるのだろう。
私の趣味でやっている個人ブログでは特に隠す必要もないし、毎日の支出をExcelデータに入力・管理している中で気づいたことがあったので、記事にしてみた。

                                  日数        平均実費    
アラスカ 16 ¥7,612
カナダ 74 ¥2,494
アメリカ 81 ¥2,706
メキシコ 127 ¥1,491
ベリーズ 4 ¥1,147
グアテマラ 60 ¥2,164
エルサルバドル 5 ¥2,024
ホンジュラス 2 ¥2,366
ニカラグア 6 ¥2,126
コスタリカ 12 ¥2,212
パナマ 17 ¥7,261
コロンビア 34 ¥2,272
   合計日数/平均実費    436 ¥2,532
  


表の通り、436日経過して一日の平均実費は2,532円となっている。
自転車旅行において一日に使用する経費としては①食費②宿泊費が主なものとなる。
上記の平均実費は、それ以外に観光費や自転車パーツ交換費用なども含めた全ての支出から算出している。

一部の国で平均実費が高い理由としては、以下の理由から。

アラスカ:自転車のディレイラー(変速機)故障による全品交換と、他必要備品の購入
アメリカ:スペア含む自転車のタイヤ×4本、他必要パーツの購入と、各国立公園の入場料
グアテマラ:スペイン語学校入学のための費用 ※平均実費は高くないが特殊事例として。
パナマ:コロンビアへのクルージングツアー参加のため

もちろんこれらも必要経費であるため省くことはできないのだが、実際の一日平均実費は上述よりも安く抑えられているはずである。

ここで興味深い指標としては、超先進国であり物価が高いアメリカ・カナダと、それ以降の準先進国で物価の安いと言われている中南米の平均実費にそこまで大きな乖離がない、という点である。

これは、自転車旅行という特殊な旅行形態がその要因としてあると考えられる。
そもそも移動費が掛からないため、必要経費は食費と宿泊費になるのだが、ほぼ全ての自転車旅行者はテントを持ち運んでいる。
疲れればテントを張り、好きな場所、好きな時間に睡眠を取ることができるのが、自転車旅行の醍醐味であり、今回のお金の話での肝でもある。
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アラスカ、カナダ、アメリカと続く北米諸国は超大国であり、実際にレストランでの外食費など、物価はかなり高かった。
が、反面治安上は一切不安を感じることはなく、テントを使っての野宿などし放題であった。
キャンプ場もカナダのWhite Horseまではほぼ毎日お金を払っていたが、以降はほとんどが森林などの茂みにテントを張るようになっていた。
北米でホテルに泊まったのは、アラスカの初日二日目と、メキシコ入国前の一晩の合計3泊のみである。

それに対し、メキシコ以降の中南米はやはり上述の地域と比べて物価が安く、外食もほとんど気兼ねなく食べることができた。
その反面、やはり治安に関しては不安があり、グアテマラ以降では野宿は全くしない様になり、基本的に毎日お金を払ってホテルに宿泊するようになっている。

バックパッカーであれば宿泊場所はほぼ間違いなくホテルやホステルになるわけであり、物価が低い国に行けば当然宿泊費も抑えられるため、その恩恵をフルに受け、平均実費はガクッと落ちるだろう。
自転車旅行者も多少は恩恵は受けるだろうが、バックパッカー程受けていないのは、冒頭に掲示したデータが表す通りである。

その恩恵を受けない理由を説明するためには、「治安」というのが最重要キーワードとなっている。
治安良い国は基本的に先進国であるため、物価は高いがテント泊ができる。
準先進国・後進国は物価は安いが(場所により)治安に不安があり、テント泊が難しくホテルに泊まらざるを得ない。
レストランや物価の安さがホテルでの宿泊費で相殺されてしまい、結果的に先進国とほとんど変わらない支出となってしまうのである。

アフリカ大陸やユーラシア大陸などではまた変わってくるかもしれないが、この傾向はアメリカ大陸では私にとって最後の国となるアルゼンチンまで変わらないのではないか、と今から予想している。
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以上の話を踏まえると、自転車旅行の一番の醍醐味である「自由」を一番満喫することができるのは、アラスカ、カナダ、アメリカの北米地域であったなと感じる。
誰にも気兼ねなく焚き火を起こし、好きな景色の所にテントを立てる毎日。
物価は高いが、それを補って余りある自由と自然がそこにはあった。

と、こう書けば今走っている中南米が面白くないように聞こえてしまうかもしれないが、決してそんなことはなく。
南米は南米でアンデス山脈の中によく通したな、というめちゃくちゃな道があったりして、疲れはするのだが自転車で走りごたえがある、という醍醐味を味わうことができる。
この記事を投稿するころにはエクアドルに入国しているはずであり、ここからは更に「ど」が付くほどのローカルルートを通る予定なので、今から不安半分、楽しみ半分で期待している。

以上、落としどころが分からなくなったところで「自転車旅行では物価の安さはあまり影響なし ※アメリカ大陸では」という無理やりな終わらせ方で締めとさせて頂きます。

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