自転車走行天国ニカラグア

Honduras国境~León
5/23~5/24 (368~369days)

ニカラグア共和国(ニカラグアきょうわこく、スペイン語: República de Nicaragua)、通称ニカラグアは、中央アメリカ中部に位置するラテンアメリカの共和制国家である。
首都はマナグア。

ニカラグアは狭義の中央アメリカで最も面積が広い国である。
1936年から1979年まで続いたソモサ一家の独裁政治と、ソモサ独裁に対するニカラグア革命後の内戦のために開発は極めて歪な形でなされ、そのために国民所得や識字率などが中央アメリカでも未だに低い水準にある。

(※Wikipedia「ニカラグア」より引用)
※写真は私撮影。牧草地を走るハイウェイ
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5/23

ホンジュラスの国境を越え、やたらと処理の長いイミグレーション手続きを終え無事ニカラグアへと入国した私と濱さん。
入国したはいいものの、スコールに降られてイミグレーションオフィス前の銀行の軒下から動くことができない。

30分程待っただろうか、雨脚は弱くなったものの夕暮れが差し迫っていたため、我々の記念すべきニカラグア初走りは非常にあわただしいものとなった。

国境からの道は急いでいたため余りよく覚えていないが、視界が開けて広々とした牧草地が広がっていたように思う。
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この日は雨から逃れる様に、さっさと国境近くのSomotilloという町にあるホテルに投宿した。
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5/24

朝にホテルの部屋を出てみると、昨日の灰色の空模様とは一転、この日は突き抜けるような青い空が我々の目の前を広がっていた。
我々はSomotilloの町へ出て、本格的にニカラグアの道路へとペダルを蹴りだした。
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ニカラグアは冒頭でも述べた様に、国民所得が決して高くない中米諸国の中でも、更に下の部類に当たる。(※参考サイト
そのためかは分からないが、私が今まで走ってきた中米諸国の中で最も牛車、馬車が多く走っているな、というのが私が受けたニカラグアの第一印象である。
その後の走行でも、道路脇にある家々の前には、高確率で馬が括り付けられていた記憶がある。
野放しになっている家畜も多く、我が物顔で道路を横断している。
しかしそもそも車通りが多くないため、その横断は非常に平和的に行われている。
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そういうわけで、あまり裕福な印象は受けないニカラグアではあるのだが、道路としてはアメリカやカナダにも劣らない立派な幹線道路が通っている。
道中に「日本の支援によるもの」という看板があり、「なるほどな」と思わず納得する程の質なのだが、それを差し引いても余りあるほどに、素晴らしい景色が眼前に広がっている。
例えるならば、「羊のいないニュージーランド」という言葉が一番しっくりくるだろうか。
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しばらく走り、昼食休憩を取り、この日の後半戦に臨むべく走り出したところ、反対車線の前方からリヤカーを押してくる男性がいる。
心当たりのある我々は対向車線から「こんにちは!」と日本語で声を掛けた。我々の日本語に彼の反応があり、「やはり!」と反対車線へと向かい、握手を交わした。
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我々が出会ったのは日本人リヤカー旅行者の吉田正仁さん
過去にリヤカーを引いて世界中を4万キロ走破しており、その旅行は書籍として出版されている。
現在はアメリカ大陸縦断に挑戦中で、カナダまでの各国を北上しているという。
グアテマラのアンティグアにて、「リヤカーを押して北上してくる日本人男性がいる。」という話を聞いて存在は認識していたのだが、実際に会うことができるとは思ってはいなかった。

当記事としては少し本筋が逸れてしまうのだが、個人的には徒歩旅行者というのは本当に凄い存在であると思う。
吉田さんを含め、彼等がどういうイメージを自身に持たれているのかは私には分からない。
しかし私個人的には、旅行者というよりも「挑戦者」に近いイメージを彼等に持っている。
余りにも他の旅行形態とは一線を画した存在であり、強靭という言葉でも足りない程に強い精神力がなければ、到底実行できるものではないだろう。

私が吉田さんにお会いしてお話しをした時に感じた印象としては、飄々として落ち着いた方だという風に受けた。
しかし、真っ黒に焼けた肌と、細い上半身とは対照的に立派なふくらはぎからは、リヤカーマンの持つ力強さというものがありありと見て取ることができた。

路上で出会ったのが非常に嬉しくもあり、またゆっくりと話しを聞くことができない路上であることが同時にもどかしくもあった。
願わくばもっとお話を聞いてみたかったのだが、お互いに走行の真っ最中。長い時間止まるわけにはいかない

お互いに道中の治安、道路状況を共有して再度握手を交わした後、我々は南に、吉田さんは北へと袂を分かった。

その後の道は茹だるような暑さの、頑固なほどに筋の通った一本道。
退屈と暑さに耐え忍ぶように走り切り、世界遺産の古都Leónに着いたのは夕方手前の明るい時間。

Leónに着いたら翌日を休息日とすることと前から決めていた我々は、さっさと安宿に投宿し、翌日はそれぞれに世界遺産の古都を見て回ったのだった。
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(走行ルート:Honduras国境→Somotillo→León)

コメント

  1. リヤカーって、あのリヤカー?
    徒歩で旅してるんですか?!しかもリヤカーって(”;)凄いとしか言えない…。うちも実家農家だからあたしもリヤカー引いたことありますけど結構大変ですよ(^^;
    体力も相当いるでしょうねぇ。店長の自転車旅もびっくりしたけどリヤカーは上いきますよ(”;)どちらも中々経験出来ないですよね!あらためて凄いですね(^.^)

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