【カリブ海】Cancun・Isla Mujeles・Isla Cozumel

Cancun Dolphin Beach(カンクンドルフィンビーチ)
Isla Mujeles(ムヘーレス島)
Isla Cozumel(コスメル島)

Cancun Dolphin Beach
Valladridから160キロの激走を果たした末にCancunに到着した私は、その日は泥の様に眠り、翌日も宿から出ずにだらけた生活を送っていた。

正直、Cancunについて何も知らないし、Cancunからほど近いバックパッカーの聖地・キューバにも興味はない。
しかし、毎日のように入れ替わるRosas7の投宿者の間で交わされる会話と言えば、やはり「今日はどこへ行ったの?明日はどこにいくの?」なのである。
さすがに「いやぁ、今日はダラダラして、明日もダラダラします。」というのは中々体裁がよろしくないし、もったいないような気もし出してきて、「ようし、明日はビーチへ行こう」と一念発起して眠りに就いた。
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翌朝、ゆっくりと起床して朝食をとった後、11時頃に自転車に跨ってビーチを目指した。
Cancunの市街地から東に進むと、細い細い、いかにも「自転車で走ってください」と言わんばかりの地形が広がっている。
高級ホテルゾーンで貧乏旅行者には全く縁がない場所らしいのだが、ビーチもやはりここにあるらしい。
北側から細い道に入り、ぐるっと一周する形でCancun市街地に戻ることにした。
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が、行けども行けども海は全く見えない。
道は全く退屈な道で、街路樹と、時折見える「クロコダイルに注意」の看板しかない。
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走る事1時間程、街路樹ばかりの風景に、ホテルのビルディングが混ざるようになってきた。
もう少し走る事10分、カラフルでポップなモニュメント「CANCUN」と、その背後には白浜と青い海が広がっている。
しかし、モニュメントをよく見るとCANCUNの中の「C」が抜けて「CAN UN」になっている。
(※冒頭の写真参照)

なんともズッコケてしまいそうに間抜けだ。
「C」は誰が何のために持ち出したのだろう。
持ち出した人にとって「C」は特別な文字だったのかもしれない。
その内に「俺はAを持って行く」「じゃあ俺はNを・・・」なんて輩が現れることもあり得る話で、もっと悪ふざけした人間が文字を入れ替え、付け足して「UNCO」なんて下劣極まりない非道を働くことも、十分にあり得るのだ。

UNCOの話はどうでもよろしい。
ようやっとたどり着いたカリブ海だ。是非とも泳がなければならない。
砂浜に入って自転車を押して歩くと、目の前には今までに見たことがないように、真っ青な海が広がっている。
こんなにもはっきりと色が分かれた、グラデーションの映える海は見たことがない。

ホテルの目の前にため、私有地かと思ったが、ボウイに聞いてみるとタダで泳げるらしい。
自転車を砂浜に置き、いざ海へ。
水温は程よく、波は穏やかで非常に心地がいい。
ただただ海に浮かんで空を眺めているだけで、何もかもがどうでも良くなるくらいに、平和な空間が広がっていた。
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1時間程泳いだだろうか、そろそろいい塩梅と思い、海を上がり、CAN UNのモニュメントを後目に南下を始める。
その後はまたまた退屈な道が続く。
海沿いの道と言っても、海が見えたのは本当に「CAN UN」のあるビーチの一回きりなのだ。
全く、面白くない。
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ビーチは確かに素晴らしかった。
が、道がこれでは「期待外れだなぁ・・・このまま市街地へ向かって帰ることになりそうだ」と思い出したところへ、反対車線にえらく人が集まっているのが目に入ってきた。
「ビーチが見えるのだろうか?さっき泳いだし、もう別に見なくてもいいけれでも、せっかくだから見納めしていくか」と反対車線に入り、目の前に広がる光景に、私はハッと息をのんだ。

先ほど泳いだ海とは比べ物にならない程に、「深い青」がずっと奥まで広がっている。
そして砂浜に広がるにつれて色は薄くなり、鮮やかなグラデーションを成している。
私は、自然界で生み出される色で、でこれほどまでに心震える「青」はついぞ出会ったことがなかった。
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ここで泳がずにどこで泳ぐ、ということで再び服を脱ぎ捨ててカリブ海へ。
一人だけの海水浴なのだが、未だかつてこんなにもはしゃいだことがあるだろうか?という程にはしゃぎまわった。

そしてここには、しっかりと、間の抜けることのない「CANCUN」のモニュメントがドカッと据えられていた。
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Isla Mujeles
こうして完全にカリブ海の虜になった私は、同宿の旅行者と一緒にCancun周辺にある島々にも手を出した。
まず向かったのはIsla Mujeles(ムヘーレス島)。余談だが、Mujelesは女性、という意味らしい。

我々は金をケチり、地元民用の乗り合いタクシーを使い、Punta Samという小さな港からフェリーに乗ってIsla Mujelesを目指した。
フェリーは片道40ペソ。(1ペソ=5.6円。約230円)
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私はフェリーという乗り物が好きだ。
看板から受ける風に、海だけが広がる退屈な眺め。平和な空間だ。
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フェリーは40分程だっただろうか、11時頃にIsla Mujelesに到着。
こじんまりとした島で、ここでの主要交通手段はゴルフカートらしい。
カートをレンタルした観光客が道路をにぎわせている。
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我々にそんな金はないため、タクシーを拾い、まずは北側のビーチへ。
Cancunのビーチとはまた違った趣がある。
とにかく砂が白く、そして水深が低いため、その白さがずーっと奥まで広がっている。
Cancunが「青」だとすれば、Isla Mujelesは「白」と表現すればよいだろうか。
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その後我々は、再びタクシーに乗り、島の南側へと向かった。
Garrafon公園という場所が有名らしいのだが、入場だけで400ペソ以上かかる。
金のない我々は、Garrafon公園から徒歩5分程にあるホテルのプライベートビーチに、70ペソを支払い入場。
入ってしまえば海は一つながり。そこにはエメラルドグリーンの、美しい海が。

光の加減により、次々と入れ替わる緑の濃淡、砂浜に上がる白い飛沫・・・。
瞬きする間に行われる自然が織りなす色の演舞は、決して終わりを見せず、かつ飽きることがない。

そして、海の中は魚たちの楽園。オレンジの皮を手に海へと入れば、たちまち魚たちに囲まれる程。
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何度も何度も海に飛び込んで、飽きるまで海を堪能しきった後、再びフェリーでCancunへ。
帰りのフェリーは座席がなく、乗客全員が甲板で佇むという、何だかメキシコっぽい適当さがとてもよかった。
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Isla Cozumel
最後に訪れたカリブ海はIsla Cozumel(コスメル島)。
またもフェリーに乗って、1時間程で到着。
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Cozumelはとにかく透明だった。
CancunやIsla Mujelesが霞んでしまうほどに、海の中はどこまでも見渡せるよ
うだった。
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キザに聞こえるかもしれないが、これだけの透明度だと、本当に自分が海に溶けて同化するのではないか、と思う瞬間がある。
その透明度は、自分が海に溶け込んだような解放感と、どこまでも広がっている海に対する畏怖を、私に同時に与えた。
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勝手に評価を付けるなら、眺めるならCancun Dolphin Beach、海水浴ならIsa Mujeles、シュノーケリングならIsla Cozumelだという私見に落ち着いた。

無知な私だけでは決してたどり着けなかったろう、カリブ海に誘ってくれた同宿者の皆さまには頭が下がるばかりだ。

コメント

  1. テレビでしか見たことのないカリブ海…。なんともまぁ✨綺麗としか言えませんね❗相変わらず泳いでますね(^^;1人ではしゃぐって…想像出来ません!店長のはしゃぎっぷり!パソコンの前に立ってるイメージなので(笑)旅、満喫してますねぇ🎵あと少しで1年になりますかね?(^-^)
    あぁ!!!!羨ましい( ´△`)

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