エメラルドグリーン・メキシコ湾の風に吹かれて

Cunduacan~Champeche
2/12~2/15 (268~271days)

2/12

3日間お世話になったGustavo一家と最後の朝食を共にした後、別れを告げてCunduacanを発つ。
16711594_10155066967957320_8426940575898536595_n


道は平坦で、相変わらずジャングルに囲まれている。
遮る障害物がないため、強い日差しが常に道路上に射している。
家畜達もこの暑さには参るのか、日陰でじっとしている。
RIMG4229
そんな暑さとは裏腹に、Mexico City以降鈍っていた体にキレが戻ってきたのか、調子がすこぶる良い。
時速20km程でどんどん前へ進む。
RIMG4228
RIMG4244
出発が10時と遅かったが、120キロ近く走行してメキシコ湾沿いの集落、Fronteraに到着。
海が見れるか期待して散歩してみたが、見れなかったため晩ご飯にタコスを食べ、さっさと就寝。

2/13

Frontera以降、地図で見ると海沿いのはずなのだが、実際は少し内陸らしく、海は見えない。
代わりに、ピンク色の美しい花が両脇に並ぶ並木道が現れる。
まるで日本の桜並木の様で、美しさにしばらく心奪われながら、日本を思い出しながら、走る。

今頃日本は厳しい寒さの中だろうか。
後2か月もすれば、桜で美しい春が訪れているだろうか。
IMGP8659
IMGP8660
並木通りを過ぎ、しばらく走ると大きな川が現れる。
そして、河口をよく見ると海が広がっている。メキシコ湾だ。
1か月半振りの海。これでメキシコでは、カリフォルニア湾とメキシコ湾の両方を見たことになる。
IMGP8664
左手にメキシコ湾を見ながら、海の匂いを感じながら走る。
あぁ、心地がいい。海から感じる匂いと風は、自転車旅行と非常に相性が良い。

そしてしばらく走ると、海の上に大きな長い橋が見えてきた。
橋の先には島の上にある街、CD del Carmenが見える。
IMGP8665
かなり長い橋で、全長4キロ程だろうか。
橋の上は結構横風があり、自転車を左右に揺らされるため、緊張しながら走る。
IMGP8681
橋を渡り切ったらそこはもう街の中で、南国の街、といった風情。
IMGP8687
IMGP8686
IMGP8689
時間も夕暮れ時だったため、中心街へと向かい、ホテルに投宿。
CD del Carmenは割と大きな街で、中心街のマーケット通りは結構人通りが多い。
観光として見るべき物はないが、海沿いにある街、というだけで気持ちがいい。
RIMG4265
RIMG4249
RIMG4263
RIMG4259
RIMG4254

2/14

CD del Carmenの市街地を抜けると、すぐに海沿いの道に出る。
これまでと違って海が薄いエメラルドグリーンの鮮やかな色で、日光を反射して輝いている。
近くに大きな街がなく、大型タンカーや石油プラントもないからだろうか、非常に美しい。
日本の沖縄の海を思い出させる色だ。
左に海、右に平原を見るこの景色は、日本の北海道、オロロンラインを思い出させる。
沖縄と北海道、贅沢な組み合わせだ。
RIMG4277
IMGP8714
IMGP8718
RIMG4270
IMGP8697
お昼時になり、辿り着いた小さな集落の屋台レストランに入る。
「タコスは食べられる?」と聞くと、タコスはない、とのこと。
その代わり、今まで聞いたことがない料理名を言われたため、取り合えず3つ頼む。

Panucho(パヌチョ)という料理。
まずはトルティーヤをふっくらするまで揚げた後、真ん中に窪みを作ってその上に具材を乗せた物だ。
どうやらこの辺りの地域では、これがタコスに近い位置づけのファストフードらしい。
記事がぱりっとしていて美味しい。
(※記事作成段階でCampecheにいますが、タコスは全く見ません。Panucho屋台ばかり!)
RIMG4293
その後は少し内陸に入り、海が見えたり見えなかったりという道になる。
16時ごろ、Sabancuyという集落に到着。
本当は海沿いにテントを張ってキャンプしたかったのだが、柵が張ってあったりレストランの敷地の様でもあり、断念。
Sabancuyにあるホテルに投宿。
RIMG4285
RIMG4289

2/15

Sabancuyを離れ、途中の街Champotonを通過した後は、道はさらに内陸に入り、海は見えなくなってしまった。
海沿いの一般道を行けば海が見れるはずなのだが、内陸の高速道路を選択したため、これは失敗だった。
峠をいくつか越え、峠のてっぺんでうっすら見える海に一喜一憂しながら前に進む。
日差しが強く、暑い。
RIMG4295
逆風と峠越えと強い日差しの中、なんとか130キロを走り抜け、Campecheに到着。
Campecheは要塞都市と言われ、海賊の攻撃から都市を守るために中心部が城壁で覆われている。
今現在は、その景観に歴史的価値が認められ、世界遺産となっている。

Campecheに到着した時に感じたのだが、通りが非常に綺麗で、また落ち着いた雰囲気を醸し出している。
今まで訪れた古都も基本的にはどこもそうだったのだが、Campecheはその中でも群を抜いて平和で落ち着いているように感じた。
安宿に投宿し、この日は疲れもあったため、観光は翌日に回し、ホテルですぐに就寝してしまった。
IMGP8726
IMGP8730
(走行ルート:Cunduacan→Frontera→CD del Carmen→Sabancuy→Campeche)

コメント

  1. パヌチョ?何やら美味しそうな🎵野菜沢山のっててヘルシーっぽいですね(^_^)
    日本はまだまだ寒いですよ。このところ寒暖の差が激しくて…東京は何日か前に春一番ふきましたよ!その後は北風びゅ~( ´△`)でしたが。まだまだ桜は先ですね。
    海と自転車は絵になりますね!花も綺麗。日本の事を思い出しながらの走りはいかがでした?(^ー^)走りの調子戻ってきて何よりです(^^)v
    返信は気が向いたときにでも(笑)

池田 へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です