【世界遺産】考古学史を覆す大発見・マヤ遺跡Palenque

パレンケ (Palenque) は、メキシコに存在するマヤ文明の古代都市遺跡で、メキシコの世界遺産の一つである。
(Wikipedia 「パレンケ(Palenque)」より引用)
※写真は私撮影。


滞在していたタバスコ州のCunduacanから南東150キロ程のところに、Palenqueがある。
Mexico Cityでルートを考えていた時、見ていたガイドブックにPalenqueの事が書いてあり、写真を見てぜひ行きたいと思っていた。
Cunduacanから東に30キロのところにあるタバスコ州の州都、Villahermosaからバスが出ているので、自転車ではなくバスを使うことにした。
朝5時に起床し、VillahermosaまでGstavoに車で送ってもらい、6時発のバスに乗りPalenqueへ向かう。
VillahermosaからPalenqueまでは約2時間半。
バスで熟睡し、次に目を覚ました時にはもうPalenqueに着いていた。
バス停の前から出ているタクシーで遺跡へ向かうこと20分、Palenqueの入り口に到着。
入り口で入場料を支払い、門をくぐると一歩目からジャングルが広がっている。
歩くこと数分で芝生の開けた場所があり、ピラミッドが立ち並ぶ場所に辿り着く。
Templ of The Skull
Temple of The Inscriptions(左側・碑文の神殿)とTemple Ⅷ(右側)
Temple Ⅷは内部に入ることができる。
内部には通称Tomb of The Red Queen(赤の女王の墓)が安置されている。
実際に女性の遺体が安置されていたそうで、発見された時には300個の破片からなるヒスイのマスクと、その他多くの供え物とともにこの石棺に入っていた。
そして、Palenqueで最も重要で、遺跡発掘史上でも大発見であったのが、このピラミッド。
Temple of The Inscriptions(碑文の神殿)
Palenqueの遺跡自体は、18世紀にスペイン人によって発見されている。
その後200年程を経て、1948年に本格的な調査が始められた。
それまでは、Palenqueも含め、アメリカ大陸に存在する全てのピラミッドはエジプトのピラミッドとは異なり、王墓では無いとされていた。
すなわち、アメリカ大陸に残るピラミッドはあくまでも神事や祭事を司っていた神殿の土台に過ぎない、というのが定説であった。
しかし、1952年にメキシコ人考古学者Alberto Ruz(アルベルト・ルス)が碑文の神殿内に地下室を掘り当て、殉教者に囲まれた、マヤ文字と肖像が刻み込まれた石棺と、その中から多くの装飾品を共にした遺体を発見した。
明らかに権力者のための「墓」であり、この発見は当時の定説を大きく覆す大発見として、考古学界に大旋風を巻き起こしたという。
埋葬されていた遺体は7世紀に在位していたパカル王とされている。
遺体の側に散らばっていたヒスイの破片をくっ付けて復元すると、一つのマスクが完成した。
これは「パカル王のマスク」として、現在Mexico CityのMuseo Nacional de Antropologia(メキシコ国立人類学博物館)に安置されている。
(※下3枚はMexico Cityの博物館で撮影。このマスクは、値段が付けられない程の人類の宝と言われていたが、1985年に一度盗難にあっている。その後無事返ってきたようです。)
残念ながら、今現在は碑文の神殿に登ることも、内部に入ることもできない。
(※昔はできたみたいです。)
そのため、最も価値があるピラミッドなのだろうが、個人的にはやや拍子抜けだった。
他のピラミッドの方が立ち入って見られる分、当時の様子が僅かでも垣間見ることができ、興味深かった。
El Palacio(宮殿)
この宮殿は、他のマヤ遺跡にはあまり見られないという、四層からなる塔が立っている。
天体観測用だとも、物見の塔ともされ、用途はよく分かっていない。
外装は当時、青と赤色で塗られていたらしい。内部は複雑な構成になっている。
また一部に彫刻や、当時の色が残った柱が残っており、非常に興味深い。
El Palacioの裏手の丘を登ると、見晴らしのいい広場に他の神殿群が広がる。
Temple of The Sun
Temple of The Foliated Cross(葉の十字の神殿)
Templo de la Cruz
その他の神殿①
その他②
その他③
その他④
その他⑤<
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その他⑥
いくつか登れない神殿もあったが、基本的にどの神殿も登れるため、調子に乗ってほとんど登った。
また、光の当たり具合で見え方も変わったりして飽きないため、同じ場所を何時間もぐるぐる何周もした。
この他にも神殿群と博物館があったのだが、歩き疲れたためここまでにした。
帰りは再度バスの中で熟睡し、2時間半後に気付いた時にはVillahermosaに戻ってきていた。
個人的には、行く前の期待値が高すぎたかな、という印象。
結構こじんまりとしていることと人が多いことから、迫力と神秘性に少し欠けていた。
が、神殿の装飾が結構はっきりと残っていたり、宮殿の内部を歩けたりと、全体的な満足度は非常に高かった。
贅沢言ったらいけませんよ!Σ( ̄□ ̄;)
ただ、ただ、羨ましい!
でも店長のお陰で行った気分になれるので♪
なかなか返信しておらず、すみません。
贅沢というか、やはり自転車で漕いだ分余計期待してしまうのですよね。
「これだけ漕いだから、いい景色が見れるに違いない」という感じで。(パレンケはバスで行きましたけど^^;)