英雄の生まれた世界遺産都市・Morelia

Morelia
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Moreliaの歴史は古く、建設は1541年。
現在はミチョアカン州の州都となっている。
その都市名はここMoreliaで生まれ、メキシコ独立運動で活躍したホセ・マリア・モレーロスが由来になっている。
(José María Teclo Morelos y Pavón。1765~1815年。スペイン軍により処刑、満50歳。)
現在でもメキシコの人々はモレーロスを英雄として尊敬しており、紙幣の50ペソには彼の肖像画が描かれている。
Morelia全体は62万の人口を抱える大都市なのだが、その中心部はモレーロスの生家を始め、
多くの歴史的建造物が当時そのままに残されている。
その歴史的価値が認められ、1991年に中心部歴史地区が世界文化遺産として認定されている。
歴史地区の中心には、MoreliaのシンボルであるCathedral(大聖堂)が聳え立っている。
メキシコの都市はどこもそうなのだが、Moreliaも御多分に漏れず、碁盤の様に規則正しく道路が通されている。
このCathedralが碁盤の中心となり、その周りを囲って市街地が形成されている。
Cathedral正面に通されているメイン通りは、昼夜を問わず多くの人が歩き、この歴史都市を常に活気づけ、華やかにしている。
美しく区画整理がなされたこの歴史地区は、ただ歩くだけでも全く退屈させられない。
歩いている時にフっと脇道を見た時に道路の間から現れるCathedral。
狭い小路に迷い込んだ時の、どこか異世界にいるような不思議な感覚。
並木によって出来た日陰の下で座り、恋人との、もしくは自分一人の時間をゆっくりと過ごす人々・・・。
建造物や時折設置されているモニュメントの美しさも去ることながら、違和感なく存在している緑や花が見事にそれらと調和している。
こうした自然と人との調和が芸術家達のインスピレーションを刺激するのだろうか、この町では多くのアートが存在している。
Casa de Culutura(美術館)
Gobierno del Estado de Michoacana(ギャラリー。一部陳列品は購入可。)
そのアート作品は美術館やギャラリーに留まらず、市庁舎や政府機関の壁や天井などにも描かれている。
この町では、芸術は人々の生活に深く根付いている。
Registro Civil
Goverment Palace
今までも別の記事で紹介したように、メキシコの歴史都市では多くの壁画を、公共機関で見ることができる。
代表的な作家として、ディエゴ・リベラ(Diego Rivera)やホセ・クレメンテ・オロスコ(José Clemente Orozco)らがあげられる。
彼等は1920年代から1930年代に掛けて起こったメキシコ革命中に活躍した画家で、多くの作品を壁画として残した。
その作品の多くが、メキシコ先住民の歴史やスペイン人による侵略、それに立ち上がる群衆の様子が描かれている。
彼等がこれらを描いた理由としては、文字を読めない民衆に対しても独立革命の意義や伝え、メキシコ人としての誇りを奮い立たせ、圧政に対して彼等を立ち上がらせるためだったという。
そして美術館や個人所有ではなく、誰もが見ることができるように、壁画として描いた。
メキシコで芸術が彼等の生活に深く根差しているのには、こうした強烈な背景がある。
そうした強烈なメッセージが込められた生活文化の中で人々は学び、多くの学生たちがこの町で育つ。
Dereccion General de Bibliotecas(図書館)
Universidad de Morelia(大学)
Condervatorio de Las Rosas(音楽学校)
芸術、音楽、それに刺激された人々により作られたこの町は、夜になってもその盛り上がりを欠くことが無い。
人々は光で彩られた通りを歩き、広場では恋人たちと語らい、または踊る。
英雄の名を冠する都市・Moreliaは、その名に恥じず街全体が強烈な個性とメッセージを放っていた。
※こちらでもMoreliaでの他の写真を紹介しております。どうぞご覧になってください。
1968年にメキシコオリンピックがあって、中学一年生やった。
ずっと見ていても飽きない!いいな。店長は実際にこの風景見てるんですよね!?世界行ってるんですもんね(^^;
気になるのが沢山ありますよ…なんだろあれ。なんか幽体離脱みたいなやつ(^^;みんな色が鮮やかですね✨夜の街は何処に行っても綺麗ですねぇ(^ー^)あぁ…。癒されますねぇ。