イエローストーン国立公園と世界で一番美しい道

St.Mary~Jackson
Yellow Stone National Park(イエローストーン国立公園)
Grand Titon National Park(グランドティトン国立公園)
8/27~9/9 (99~112days)

イエローストーン国立公園はアイダホ州、モンタナ州、及びワイオミング州に位置するアメリカ合衆国の国立公園である。
イエローストーンは世界最古の国立公園であり、ワイオミング州北西部を中心として3,470平方マイル(8,980平方km)にわたる。
この国立公園は様々な間欠泉や温泉、地熱によるその他の見所で有名であり、グリズリーやオオカミ、アメリカバイソン(バッファロー)やワピチ(エルク)の群れが生息している。
ここは地上に残された数少ない手付かずの巨大温帯生態系の一つであるイエローストーン圏生態系 (Greater Yellowstone Ecosystem) の中心になっている。

グランド・ティトン国立公園は、ワイオミング州西部、イエローストーン国立公園の南に位置するアメリカ合衆国の国立公園である。
この公園は、グランド・ティトンに因んで名づけられた。
グランド・ティトンは、標高13,770 ft(4,197 m)、ティトン山脈の最高峰である。

アイダホ州側から山脈をみて、tétonsと呼んだフランス人の猟師によって名づけられた。 tétonsとは、フランス語のスラングで「胸」(おそらく峰の形について言っているとみられる)である。
929年2月26日に国立公園に指定された。 公園は484 mi2(1,255 km2)にわたって広がっている。

グランド・ティトン国立公園を楽しむハイカーのためにほぼ200 mi(300 km)の道がある。

(※Wikipedia 「イエローストーン国立公園」「グランドティトン国立公園」より引用)


8月27日~9月4日
St.Mary以降、次の目的地はイエローストーン国立公園。
北側から公園に入るには、Gardiner側とCooke City側、二つ入り口がある。
僕は当初、Cooke Cityから入る予定で走行していた。

Cooke City側には、その手前の町であるRed Lodgeからの110km区間、Beartooth Highwayという道がある。
Beartooth Highwayはアメリカで最も美しい道と言われており、世界10選の道でもほぼ間違いなく選ばれる道である。
標高は3300mまで上がり、曲がりくねった道が続くらしい。
その道を目指し、St.MaryからはGreatfalls→Hobson→Horlowton→Bigtimberと走ってきた。
州都Helenaを通過するメインルートではなく、田舎道を通るルートだ。
Beartooth Highwayまで140km地点、Big Timberには9月1日の正午12時に到着した。
ここでBeartoothの天気予報を確認すると、翌々日以降天気は1週間崩れ、雪が降り気温は0℃を下回るとのこと。
翌日は晴れで、最高気温は11℃。翌日9月2日がラストチャンスのようだ。
9月1日のこの日、Big Tinberまで既に70キロ走っている。Beartoothの入り口まで残り140キロ。
熟考した結果、Beartoothにチャレンジすべく、昼食休憩後に140キロの道程を走り出した。
太陽が照り付けかなりの高気温の中、フリーウェイという、日本で言う高速道路をひたすら東に走り続ける。
風は東から来ており向かい風。条件は非常に悪い。
途中、ハンガーノック(空腹によるエネルギー切れで、走ることができなくなる状態)を引き起こしつつもひた走る。
この日150キロを走った時点で前輪がパンク。パンク修理を終えた時点で20時。ここで心が折れてしまった。
牧場の側、テントが吹き飛ばされそうな暴風の中で、口惜しさを押し殺して寝袋に身を投げ入れた。
翌日9月2日、Beartoothへ向かおうか迷った。
しかし標高3300m、合計160kmを一日で漕ぐ自信はなく、また途中でキャンプしたとして翌日以降の雪の中で過ごすことは無謀と判断し、断念。
西に進路を変え、来た道を再度戻り、Big Timberでこの日は宿泊した。
翌日9月3日はLivingstonに到着し、2泊した。
Big TimberとLivingstonでは全く良い思い出がない。
子ども達には「チャイニーズ、チャイニーズ!」とからかわれ、Livingstonのキャンプ場では時計泥棒扱いされた。
色々すったもんだあり、60ドルも支払った。レシートには40ドルと記載されていた。
モンタナ州というところが本当に嫌になった。
ここからブログ本編。
9月5日。
嫌な思いをしたこのキャンプ場から逃げる様に、7時出発。
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進路は南、イエローストーン公園へと向かう。
道はほぼフラットながら、路肩は自転車1台分ぎりぎりの幅で、車通りはかなり多い。
峡谷の間を走り抜けるルートで、前方に見える山の山頂付近には雪が積もって見える。
11時半にYellowstone Riverの畔のレストエリアにて昼食休憩を取り、再出発。
緑は無く、黄色い絨毯が敷き詰められたような風景の中を進んでいると、50頭程のエルク(トナカイ)の群れに遭遇。
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イエローストーン公園に近づいていることを実感する風景。
85km地点、公園入口前の町Gardinerに到着。
すぐにイエローストーン公園のエントランスがある。
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エントランスにてグランドティトン国立公園の入場料も含めて20ドルを支払う。
オフィサーにMammoth Springまでこの日は向かうことを告げると、
「この先道が狭くて危ないから、裏道使っていいよ」
と言われ、オフィス横の通行禁止の道を通過することに。
(※Spring・・・温泉のこと)
裏道は舗装路ではなく、砂利道で坂道がキャンプ場までの8km延々と続く。
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更に雨が強く振り出して、過酷な条件に拍車を掛ける。
とても自転車を漕げる状況ではなく、歩いたのだが、車は一切通らないため、熊に怯えながらひたひたと歩いた。
崖の遥か下を見れば、正規のルートらしき道を、豆粒くらいの大きさの車が通過しており、この道がかなり標高が高いことが伺える。
Mammoth Springに到着した頃には雨は上がり、太陽が出ていた。
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この区間はビジターセンターや売店、ホテルもあり整備されているのだが、エルク達は構うものかと言わんばかりにそこら中にいる。
エルク達からしたら、「人間が勝手に後から来た」のであるから、いい迷惑だろう。
ビジターセンターにて公園内の地図をもらい、Mammoth Spring Campgroundへ。
標高は2200m程で、寒さに震えながら受付を済ませた。
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このキャンプ場はハイカーと自転車旅行者は5ドルで宿泊することができる。
サイトも広くていい場所が確保されており、値段も去ることながら好待遇に驚いた。

9月6日。
6時起床。
昨晩程ではないが、かなりの寒さ。
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撤収しようとして、テントが凍り付いているのには驚いた。

準備をして7時45分出発。
まずはキャンプ場から近いMammoth Springへと向かう。
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Liberty Capという巨大な石柱が観光客を出迎えてくれ、ここからトレイルコースは始まる。
※実際には、僕はもう少し進んだUpper Terrace Drからトレイルを開始しました。その方が効率良く回れます。
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白い岩盤がまるで棚田のようになっており、温泉が流れ出ている。
辺りは硫黄の匂いが立ち込めている。
日本だと、有数の温泉旅行地になっていたのだろうか・・・と思いを馳せながら歩く。
9時45分までハイキングをし、再出発。
この日もかなりの上り坂の中の走行。
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ピークは2300~2400m程あったと思うが、ピーク後はほぼ平坦。
Mammoth Springから22km地点、工事区間があり、自転車は走行不可。
パイロット車の荷台に自転車を載せ、7キロ程運んでもらう。

Norris Geyser Basinには12時半過ぎ到着。
(※Geyser・・・間欠泉。 Basin・・・水ばち、水盤)
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Mammoth Springは棚田のようだが、Norrisは平坦な沼地のようになっている。
水に手をかざすと、やはり温かい。
緑色になっている箇所が40℃、赤色になっている箇所が60℃になるらしい。
13時20分までハイキングをし、その後昼食。
Norrisのキャンプ場に泊まることも考えたが、自転車旅行者用のテントサイトがあることを祈ってもう一つ先のMadisonへと向かう。
道はほぼ下り坂かフラット、後半に少し登りがあるくらい。
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Madisonには15時前に到着。やはり自転車旅行者用のテントサイトがあり、8ドル40セントで宿泊可能。
受付で聞いてみたが、自転車旅行者用のサイトを持っているのはMammoth、Madison、そしてこの先のGrantの3つとのこと。
テントサイトには既に1台自転車が止まっており、カナダ人の若い女性。
物腰柔らかく、穏やかな女性。やはり僕はカナダが好きだ。

9月7日。
6時起床。
テントから出てみると、側に自転車を携えたテントが1棟。
どうやら東南アジア系の女性。アジア系の女性チャリダーは非常に珍しい。

この日はテントは凍っておらず、寒さはそこまででもない。
7時45分出発。ゆるやかな登りだが、快晴で心地よい。
Lower Geyser Basinには9時半頃到着。
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ここではFountain Paint Potという、ドロドロの溶岩の様なBasinを見ることができる。
後にも先にも、この様なBasinはこれ以外なかった。
Midway Geyser Basinには10時頃到着。
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ここではGrand Prismatic Springという、Yellowstone NP内で最も大きいSpringがあるのだが、展望台はなく同じ高さで見るため、どれ程大きいのか分からず、肩透かしを食らった。
また、気温がそこまで高くないためか湯気が濃く、鮮明に見ることができなかった。
その後訪れたBiscuit Basinは個人的にはお気に入り。
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Sapphire Poolという透き通るような青いプールは非常に美しい。
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他のGeyserも見ごたえがあり、小さいながらも良いBasinだった。
Upper Geyser Basinには11時到着。
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トレイルの入り口付近のGrotto Geyserの側にはバイソンが1頭。動かない。
これから訪れる厳しい冬に備えて熱を蓄えているのだろうか・・・
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Chromatic Pool
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Beauty Pool
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Sawmill Geyser
上記3つがここでは印象的だった。
もちろん、他にもGeyser、Poolはたくさんある。
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11時40分頃に昼食を取り、Old Faithfulへと向かう。
到着したのが12時20分で、ビジターセンターの案内を見るとちょうどOld Faithfulの噴出予定時間が26分。
既に人だかりができているが、そちらに向かおうとすると、噴出が始まった。
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頭上遥か上まで温泉が噴出される様は迫力があり、いいタイミングで訪れることができた。
その後もOld Faithful周辺のGeyserを巡る。
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その後、13時20分に走行を再開。
ここからは上り坂がかなり厳しい。
ピークは8391フィート(2558m)まで登ることになる。
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ピークからはWest Thumbの湖を見下ろすことができる。
Grant Villedgeには16時15分到着。
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ここではグローサリーショップがあり、オレオとホワイトガスを購入。
どちらも普段の2倍以上の値段。
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キャンプ場は自転車旅行者は8ドル40セントで宿泊することができる。

9月8日。
6時起床。今までと違い、6時になっても辺りは真っ暗で秋の到来を感じる。
準備をし、8時出発。

少し登りがあるが、そこを越えれば後はほぼ下り坂。
左にLewis Liverを見下ろしながら走行する。
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イエローストーン公園内はほとんどが針葉樹林なのだが、極まれに見る広葉樹林は秋の色づきを見せ始めている。
10時頃、South Entranceを抜け、イエローストーン公園を出る。
ここからはJohn D.Rockfeller Jr Memorial Parkwayというハイウェイを走った後に、グランドティトン国立公園へと入っていく。
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グランドティトン入り口前のビジターセンターに立ち寄るが、コンビニとガソリンスタンド以外全ての営業がシーズンオフでクローズされていた。
小休止した後、走行再開。

すぐにグランドティトン国立公園の入り口がある。

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どうやら山火事が続いているらしく、消防車が2台停まっていた。
また、風景も焼けた樹木が立ち並ぶものがしばらく続く。
緩い坂道を上った先、山々を背後に背負ったJackson Lakeの展望は素晴らしい。
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64km走った13時半頃、Colter Bayに到着。
先にキャンプ場にチェックイン。ここも自転車旅行者用に11ドルでテントサイトが開放されている。
(※Tent Villedgeという明らかに安そうな名前の場所があったのですが、シーズンオフで前日にクローズされていました。)
ビジターセンターへ行き適当に回りを見ていると、Colter Bayのビジターセンターからハイキングコースが出ているとのこと。
一番奥は9マイル(約14キロ)、往復5時間と書かれていたため、少し短めのコースを行けばいいやとハイキング開始。
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ハイキングコースは非常に深い森林の中を歩くコースで、熊が出そうな雰囲気がある。
エルクは当然の様にいるようで、糞や足跡がそこらにある。
笛を吹きながら先を進む。
時折マイルポスト(距離を表示している掲示)があるのだが、それを見ていると一番奥まで行けそうな気がして、結局行ってしまった。
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残念なことに到着が17時。逆光のためあまり鮮明に見ることは叶わなかったが、Jackson Lakeを挟んで間近に山脈を見ることができた。
ここから急いで戻る。急ぎすぎて石に躓き、左足の親指の爪が砕けてしまった。
結局往復3時間半で戻ってきた後は、へとへとになりキャンプ場へ。夕食を作り、さっさと眠りに就いた。

9月9日。
6時20分起床。外はやはり暗い。
出発準備をしていると、声を掛けられた。
自転車で旅行しているアメリカ人のジャフと、2日前Madisonのキャンプ場で会ったカナダ人女性チャリダーのアリス。
彼らの朝食を眺めながら話し込んで、この日は10時半出発と遅めの出発となった。

グランドティトン国立公園にはもう一泊するつもりで、Colter Bayのビジターセンターに行き、キャンプ場の空きを調べるもこの時点でこの先のJenny Lake Campgroundは満席。
テントオンリーのキャンプ場で、自転車旅行者用のサイトもないとのこと。
Jenny Lakeから始まるハイキングコースが非常に人気のようで、朝の時間帯にはすぐ埋まってしまうそうだ。
さすがに国立公園内で野宿をするのは罪の意識があり、この時点で公園を出た先のJacksonまで向かうことが決まった。
しばらく走った先にJackson Lake Junctionという分岐があるのだが、そのから先のTeton Park Roadは個人的に世界で一番美しい(暫定)ハイウェイだと思う。
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真正面にMt.MoranとGrand Tetonを見据えて、平坦な道を進む。快晴の天気も相重なって最高の気分。
Jenny Lake付近のピクニックエリアで昼食を取り、走行再開。
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Jenny LakeのビジターセンターからJacksonまでの30キロ弱、自転車道があるのだが、これまた世界で一番美しい(暫定)自転車道だと思う。
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今度は右にGrand Tetonを見ながら緩やか下り坂を下っていく。
途中、ハイキングコースが点在しており、迷ったが前日に砕けた親指の爪が万全ではないため泣く泣く諦めた。
Jacksonには16時30分到着。
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ビジターセンターへ行きWifiを接続しようとするも、回線が重く繋がらない。
また、キャンプ場はなくRV Parkも満席のため、この日はJacksonの公園の茂みの中で野宿となった。

コメント

  1. バイソン、かっこいいー(^O^)結構好きなんですよ…バイソン(笑)
    前途多難ですね…(”;)アメリカ。
    でもイエローストーンは凄いですね!グリーンというかブルーというか。綺麗な色なんですねぇ(’-’*)間欠泉ですか?あれ?迫力あったでしょうね♪寒さや爪の負傷と辛そうな旅ですね…アメリカ(^^;心折れそうになってないですか?素敵な景色と出会いはまだまだこれか沢山ありますよ。きっと(^^)vなんで頑張って下さい(^O^)写真と話まだまだ楽しみにしてますから!(^ー^)

  2. 確かに池田さんの猪突猛進な所はバイソンとどこか共通する部分があるかもしれませんね・・・(すみません、ジョークです)
    そうです、間欠泉です。日本だと温泉街になっていたんでしょうか?温度が70℃くらいらしいので難しそうですが^^;
    ユタ州に入ってからは割と心地よく過ごすことができています。

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