カナディアンロッキーを走破し大都会カルガリーへ

Lake Louise~Calgary
8/5~8/7 (77~79days)

8月5日。

6時起床。
Lake LouiseはBanff周辺で屈指のリゾート地で、キャンプ場も27ドルとかなり高額。
※僕はデイヴとキャンプサイトをシェアしたので半額の13ドル。
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そのためか、今まで見たこともない熊除けの電気ショックを通す鉄線がキャンプ場をぐるり囲っている。
キャンプ場自体もかなり好立地で、トレッキングコースに直結しており眺めもいい。


景観に見とれていて、キャンプ場入り口の橋を渡る時にスリップして橋の隙間に転落してしまった。
そして転倒した瞬間体がビクンと跳ね上がった。
「体がびっくりするくらい相当な衝撃を受けた」と思い立ち上がれずにいたが、断続的に勝手に体が跳ねる。
橋にも電気ショックが通っていた。こりゃ堪らん。立ち上がるのも大変で、たまたまそばにいた人に手伝ってもらい何とか立ち上がる。

思わぬアクシデントに見舞われたが、大した怪我はなく、気を取り直して出発する。
この日はメインハイウェイを避け、The Bow Valley Highwayを通る。
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交通量は少ないが、変わりに路肩はなく林道が続く。
それでも時折林の隙間からロッキー山脈が現れ、展望スポットなど止まるべき所が多い。
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Banff方面から坂道を上がってくるロードレーサーが多い。
どうやらこのハイウェイはBanffのレンタル自転車屋でお勧めされているコースのようだ。
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時たま個人旅行者も現れる。
デイヴと途中ハイウェイ上で再会し、一緒に走る。
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道中には第一次世界大戦中、捕虜を収容していたキャンプ場などもある。
※今はただの荒れ地になっていた。
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Banffには13時到着。

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デイヴとビジターセンターに行き、近くのキャンプ場の空き状況を調べてもらうが全て満員。
38ドルのドミトリーのホステルなら空いているとのことで、旅行初日以来のホステル宿泊。
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さすがに世界的観光地のホステルともなれば非常に快適。
Wifiは使えるしシャワーはあるし、ランドリーはあるしで贅沢な気分を味わう。
夕食後は散歩も兼ねて街中を観光。
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気持ちは早いがクリスマス用品専門店なんかもある。
日本食品店を見つけ、冷やかし程度にフラり立ち寄る。
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何も買うつもりなどなかったが、甘い物の誘惑には勝てず、冷蔵庫の前で15分悩んだ末に大福を買ってしまった。
大福の旨さたるや殺人的で、日本が一気に恋しくなってしまった。
やはり旅行中に日本食を食べるのは避けるべきだと再認識。
21時頃、日が暮れてきたためホテルへと帰る。
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帰る道中も街の中心部へ向かう人の流れは衰えることなく、Banffの夜は賑わいを見せていた。

8月5日。
6時起床。
8人部屋で、どうやら一番最初に起床したようで音を立てるのに気を遣う。
この日の天気予報は終日雨。まだ雨は降っていない。

出発しようかもう一泊しようが悩んだ末、荷物をまとめて8時に出発。

Banff周辺は自転車用のトレイルが充実しており、ハイウェイの横を安全に走行することができる。
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1時間少し、20キロ程走ってすぐに隣町のCanmoreに到着。
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ビジターセンターに到着すると同時に土砂降りの雨になる。

とても自転車で走れる天候ではないので、ビジターセンターでWifiを使って情報とネットサーフィンを楽しむ。
デイヴも12時頃に到着し、一緒に足止めをくらう。
14時半頃に雨脚が弱くなったため、デイヴと共にビジターセンター近くのキャンプ場へ向かう。
Banffの隣町のため、Canmoreもキャンプ場が満員になりがちらしいのだが、この日は確保することができた。
することもないので歩いてCanmoreの町を散策する。
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Banff程ではないがCanmoreも観光客向けの店が立ち並んでいる。
3時間程散歩してキャンプ場に戻ってくると、食料バッグに小さな穴が開いていた。
どうやらリスかネズミに齧られたようだ。マウントロブソンでの失敗を繰り返してしまった。
それでも穴は小さいのでテープで補修すれば使える。
夕食を済ませ、食料バッグを枝に吊るして眠りに就いた。

8月7日。
6時20分起床。
テントを出るとデイヴは既にいなくなっていた。
そして、食料バッグは更に悲惨な状態になっていた。
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熊はもちろん恐ろしいのだが、リスも恐ろしい存在であることを知った。

朝食を食べ、7時半頃出発。
この日もメインハイウェイではなくThe Bow Valley Highwayを通る。
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Canmore以降、この道は工業地横を通る道の様で、発電所の様な建物や工場が何軒か建っている。
そしてCanmoreから25キロ地点で景色は牧草地に変わる。
12時頃、Chochraneという街に到着。

1903年にできた街で、別荘地も兼ねているようだ。「$350,000から」といったような看板をよく見た。
市街地を抜けた先の丘の上からの眺めが素晴らしい。

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デイヴはこの街から南に折れて国境越え、僕はさらに東に向かいカルガリーに向かうと前日に伝え合っていた。
この日もハイウェイ上で会うだろうと思っていたが、ついぞ会うことなく、挨拶できずに別れることになってしまった。
Chochrane以降、どこから湧いてきたのか車通りが非常に増えてきた。
そして遠くの方に高層ビルの影がにょきにょきと、キノコの様に生えているのが見える。
14時頃、カルガリーに到着。
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カルガリーに入ってから道は両側3車線の幹線道路に変わり、自転車の横を猛スピードで車が通過していく。
路肩も狭くなり、壁に寄る余りサイドバッグを擦り、穴を開けてしまった。
とても幹線道路を走ることができなくなり、道を折れて街中へと入っていく。

カルガリーは110万人が住む大都会。
日本を発ってから訪れた中で一番大きい都市。
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車の量は多いし、喧騒は凄まじいしで、これまで大自然を走ってきたギャップもあってか僕は一気に疲れ果ててしまった。

とにかく自転車屋に寄って新しい鍵を購入したかったので、事前に調べていたショップへと向かう。
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流石に大都市のショップは品揃えがよく、ちょうど欲しかった商品を購入することができた。
その後コーヒー屋で時間を潰し、18時頃にコンタクトを取っていたウォームシャワーのホスト、ドンの家に到着。
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ドンは庭をテントサイトとして提供してくれ、レストランにも連れて行ってくれた。
また、ドンはツールドフランスのビデオを見せてくた。
その中で、自転車が壊れても徒歩で走ってゴールを目指すライダーが非常に印象的だった。

この夜、大都市のストレスと大量の排気ガスが原因なのか、咳が止まらなくなり、体調を崩してしまった。
気分も優れない。カナディアンロッキーを走破して燃え尽きた感もあるのかもしれない。
僕にとって、カルガリーは余り良い印象を残さないまま、眠りに就いた。

コメント

  1. 身体の調子はどうですか?
    ぬるめのお風呂にユックリつかれたらいいのにね。

  2. 寒暖の差が激しいのも原因と思います。
    徐々に回復傾向にあります。

  3. 都会ですねー!カルガリー。鍵もGET出来て良かったですね(^ー^)かなり種類もあるようで。ホテル?も中々だし、しかも大福?…相変わらず甘いもの好きですね(笑)たまにはよいのでは?日本恋しくなったら毎回激飛ばしてあげますよ(笑)
    体調不良は少しずつ良くなってきてるんですね。もう今は万全ですかね…(^^;
    電気ビリビリ怖いですね…この先も熊避けには気をつけてくださいね(-“”-;)

  4. 鍵は思ったよりワイヤーが短いので、恐らくワイヤーだけまた買い足す予定です。
    最近はアイスクリームにはまって抜け出せないでいます・・・
    標高が低いので、もう熊に会うことは当分なさそうです。

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