齢1000年の森・The Acient Forest

Prince George~Dunster
The Ancient Forest (エインシャント・フォレスト)
7/27~7/29 (68~70days)

7月27日。
7時起床。
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この日は自転車を漕ぐ予定はないので、ゆっくりと朝食を取る。

10時頃、食料の買い出しと自転車屋で新しい鍵を買いにキャンプ場を離れる。
4軒程自転車屋を回ったが、1軒が及第点と言ったところで、他は品揃えは良くなかった。
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RUCKUSがプリンスジョージでは一番良い自転車屋だろう。
結局自転車用品はカルガリーで購入することにし、ビジターセンターへと向かう。

この日もコーヒーを出してくれたり、プリンスジョージ以降のおすすめスポットを教えてくれたりと、親切にしてもらった。

 

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休憩後は量販店にてSDカード、スーパーマーケットにて食料を購入し、16時半にキャンプ場へと帰る。

キャンプ場入り口に見覚えのある荷物満載の自転車。
「デイヴ!」
同じルートを通る予定だったので、また会えるかもしれないとは思っていたがこんなにも早く再会できるとは。
デビットとサラは違うルートを取って南下するとのこと。
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再会を喜び合い、近くにテントを立て、ウィスキーで乾杯。
翌日僕はプリンスジョージを発つ。デイヴはもう一泊するとのこと。

 

7月28日。
6時起床。ちょうどデイヴも起きてきたので一緒に朝食を取る。

朝食を取りながら、この日どこで宿泊するのか、という話になる。
キャンプ場はプリンスジョージから70キロ先に1つあるが、距離的にもう少し進みたい。

前日ビジターセンターにて、130キロ先にあるThe Acient Forest(古代の森)という森林でのトレッキングを勧められていた。
恐らくこの付近で野宿可能な場所があるだろうと予想し、準備する。

9時、デイヴに見送られながら出発。
お世話になったビジターセンターにも挨拶をしてプリンスジョージを去る。
この日も暑い。
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プリンスジョージを離れると道はすぐに林道になる。
食料満載のため、自転車がかなり重い。追い打ちをかけるように登り坂が続く。
70キロ地点のキャンプ場で、犬小屋を自転車に取り付けて旅をしている個性的なチャリダーに出会う。
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彼曰く、ここからさらに60キロの位置にレストエリアがあり、前日そこに宿泊したとのこと。
The Acient Forestから約4キロ。この日はそこまで行くことにした。
しばらく走っていると、林道が開け、目の前に大きな山が見えるようになった。
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田園風景は僕を落ち着かせるが、山は僕を奮い立たせる。
大声で歌を歌いながら先を進む。
130キロ走ったところでThe Acient Forestに到着。
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ここでのトレッキングは2コースあり、30~40分のコースと60~90分のコース。
時間は17時半。そこまで疲れているわけでもないので、後者のコースを選ぶ。
The Acient Forestは名前の通り、樹齢1000年以上の樹々で構成された森林だ。
歩き始めてすぐ、首を曲げて見上げないと全貌が見えない程の巨木が現れる。
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しかも一本だけでなくそこら中に乱立しており、森林に押しつぶされるようで圧倒される。
太陽の光はほとんど森林の中には届かない程、深い森林。
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周りに観光客は誰もおらず、薄暗い森林の中を僕一人だけで歩く。
奥まで行くと、ほとんど中間地点のところに滝がある。
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この日は天気がよく、森林の隙間からMount Sir Alexander(アレクサンダー山・約3200メートル)が見える。
ちょうど一時間でトレッキングを終え、4キロ先のレストエリアへと向かう。
川沿いのレストエリアでかなり広く、ピクニックテーブルもある。
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キャンピングカーも数台止まっており、何組かと話すと彼らもここに宿泊するとのこと。
夕食を作り、テントを張ってこの日は早めに就寝した。

 

7月29日。
6時起床。テントを畳んでいると、昨日会話したキャンピングカーで宿泊している夫婦に声を掛けられる。
カナダ人のヴィエとジュディ夫妻と、
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ニュージーランド人のティムとリサ。
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彼らに朝食をごちそうになり、ゆっくりとした朝を過ごす。
お礼を言い、連絡先を交換して9時に出発。
道は上り坂の繰り返し。
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パッシングレーンの標識が見えると「上り坂が始まるな。」と身構えるのだが、何度この標識を見たことか。
また、そのパッシングレーンが終わったとしても次の標識との間隔が非常に短く、心が折れそうになる。

14時半頃、Mcbrideという集落に到着。
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ちょうど雨が降ってきたためビジターセンターに避難。

1時間程して雨が弱くなってきたので、食料を買い足して出発。

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この日はウォームシャワーで連絡を取っていた、30キロ先のDunsterという集落に住むホストの家に泊めてもらうことになっている。
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Mcbrideを越えた先は道はほとんどフラットで、ゆっくりと進んで行く。
17時50分頃、Dunster到着。
メインのハイウェイを右に折れ、坂道を下って集落へと入っていく。
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この集落はほとんどの家が牧場を営んでおり、僕の宿泊先のホストも牧場主だ。
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数分で彼らの家に到着する。
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カーティスとボニー夫妻。彼ら2人で牧場を営んでいる。
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2人は僕を温かく迎えてくれ、馬車車のキャビンをあてがってくれた。
彼らの家は素晴らしく手入れが行き届いており、僕はゆっくりと過ごすことができた。
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庭にあるベリーは食べ放題だし小川も流れているためだろう、多くの野生動物も彼らの家を訪れてくる。
ボニーの料理の腕はぴか一で、この日はラム肉のステーキや、庭で取れたベリーとアイスクリームをデザートに頂いた。
将来こんな家で住むことができたら、どれだけ素敵なことだろう。
電気のない馬車車のベッドの中でそんなことを思いながら、夜が更け真っ暗になると共に、僕も眠りに落ちた。

コメント

  1. 馬車での宿泊はどうでしたか!?なんか物語に出てきそうな家や庭ですね(^ー^)食事もご馳走になったりと、前回のblogでのオーナーさんに続き本当に優しい(^○^)
    あたしには一生かけても出来ないです…人に優しくなんて(^^;きっと警戒しちゃいますよ。庭に居た鳥って孔雀?違うかな…自然の羊とか牧場なんて 見たことないから羨ましい!マザー牧場とかでしか無いですもん(”;)

  2. 正直馬車の中は虫が多くて気にはなりましたが、快適でしたよ!
    日本だと自転車に乗って汚い恰好した人間を警戒するのは当然だと思います笑
    庭にいた鳥は孔雀(ピーコック)でしたよ

  3. 虫…ですか。でも快適だったんですねー(^^)屋根があるんですから有り難いですよね。
    やはり孔雀!英語でピーコックでしたね!忘れてました…やはりあたしには海外自転車旅行者になるのは無理そうです(-“”-;)(笑)

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