Watson Lake~Meziadin Junction 7月11日~7月16日(52日目~57日目)

7時半起床。朝食を取り、9時半出発。
ここからは約1280キロ走り慣れ親しんだAlaska Highwayを離れて、Cassiar Highwayを通り南下する。
※赤色がAlaska Highway、緑色がCassiar Highway。
プランとして、このCassiar Highwayを南下し、563キロ地点のMeziadin Junctionの分岐点で西方面((この地図でいうBRITISHの左下あたり)に進み、Stewartという町を目指す。
このジャンクションからStewartに至る65キロは、北米でも最も景観の良い道路の一つで氷河を見ることができる、とガイドに書いている。

ここではさらに近い距離でSalmon Glacierという氷河が見れるとのこと。
Hyderで氷河を満喫した後はまたMeziadin Junctionまで戻り、再度Cassiar Highwayを南下、16号線からは東へ向かい、Prince Georgeという町を目指す。
以下本編。
道が狭く、樹との距離が近い。

Alaska Highwayは山と近いと前回の記事で書いたが、Cassiar Highwayは森林の中を通っているイメージ。
しかしながら、舗装路のため走行に支障はない。

ハイウェイに突入してすぐにこのような景色に出会えるとは、この先どんな綺麗な景色が待ち受けているのか、と期待に胸が膨らむ。
どの坂道も距離自体は短く、標高も700m台と大したことはないのだが、%が急なのか2度足を付いてしまった。

この日は106km走ったところ、Boya Lake Provincial Parkでキャンプ。
飲み水は得られるが20ドルとかなり高額で、晩ご飯のカレーを作り終えたと同時に雷を伴った嵐がやってきて湖を楽しむ余裕はなかった。
7月12日。
8時半起床。起床時には強めに雨が降っていた。
もう一泊することも考えたが、9時半頃には小降りになったため朝食を取り、出発の準備に取り掛かる。
たまたまあった工事用の重機の下に潜り込み、雨をやり過ごし、昼食を取る。
ここからすぐにJade Cityという小さな集落に着く。
40キロも走っていなかったが、前回紹介したチャリダーのジョウィンと合流し、フランス人女性のチャリダーとも仲良くなったため、この日はありがたく宿泊させてもらった。
タダほど有難く貴重なものはない。
7月13日。
6時50分起床。
フランス人女性は既に出発していた。ジョウィンは朝食を取っている。
いつもと同じメニューのベーグルにソーセージとチーズを挟んだサンドウィッチを食べ、8時15分に出発。

目の前に大きな山。
ちょうどこの写真の前に出会った、アラスカへ北上中のロシア人チャリダーが「この先は山道が続いて大変」だと言っていた矢先だ。
実際はやはりそこまで酷い坂道というわけではなく、じわりじわりと標高が上がっていくような感じ。

川も並行して流れているため、涼しくて気持ちがいい。

コーラとクッキーを購入し、17時にDease
Lake Lion’s Tanzilla Campgroundに到着。

インスタントの焼きそばに牛肉と野菜を投入。牛肉の脂臭が手を洗っても取れない。
Cassiar Highwayに突入してから明らかに森林との距離が近い。
熊の出現率もかなり高いと思われる。
この先生肉を購入するのは危険かもなぁ、と思いつつこの日を終える。
7月14日。
6時45分起床。朝食を食べ、キャンプ場畔の川でフィルターを使用して飲み水を確保。

その通り、キャンプ場のあった800メートル地点からハイウェイはじわじわと標高を上げる。
再出発後、アップダウンを繰り返しつつ進むと雪山が目に入る。
素晴らしい景色だったので自転車を止めて道路脇の丘に登って写真を撮ろうとしたところ、ズボッ。
丘全体が泥沼だったらしく、足首の上まで泥に浸かってしまった。靴洗ったばかりだったのに・・・
綺麗な景色が見れるかな、と入っただけなのだが、予想以上の景色が目の前に現れる。


この時点で16時頃と早い時間帯だったが、雷もなっているしこれ以上のロケーションはこの先ないと判断し、ここでキャンプ。

最高の景色に、大量の肉。最高。
7月15日。
7時15分起床。
テントの外に出しておいた食料袋の中のジップロックが破れている。明らかに齧られた後だ。
それでもあまり気にせず8時45分頃出発。
山を左手に見ながら走っていると、鬱蒼とした林道に変わった。
上り坂をはぁはぁ言いながらゆっくり走っていると、写真左手の茂みから犬みたいな動物が現れた。
距離は10メートルもなかった。出現した時は全く音が聞こえなかった。
熊も直前まで気付かなかったのだろう、僕に気づいて驚いた様子で、お互いハイウェイ上で立ち止まった。
冷静というか、妙に攻撃的だったかもしれない。
まずは体を大きく見せなければと思い、手を大きく頭上に掲げる。
距離が余りにも近いので、音を出すのは逆効果だろうと、笛は鳴らさなかった。
近づいてきたらベアスプレーをお見舞いしてやる、と意気込んで熊を睨みつける。
この直後、「熊の写真撮れなくて残念!」と、すぐに走り去らず,
愚かにも出現場所記念の写真を撮っている。
今考えると、少しタイミングがズレてもっと距離近くで遭遇していたら、大変なことになっていたかもしれない。


水の補給と、昼食を取っているとジョウィンが到着。彼女は今日はここに宿泊するとのこと。
僕はこの日Stewartに至るジャンクションまで行く予定なので、恐らく今日が彼女に会う最後の日だろうとのことで、挨拶しておいた。
キャビンがあり、恐らくトラック運転手や僕の様な旅行者に開放しているようだったが、流石に中で泊まるのは止めておいた。
この日は青すぎるくらい青空で、かなり暑い。
道はダイナミックな山の景色に始まり、これまで1000メートル付近をうろうろしていたのと打って変わり、徐々に標高を下げていく。
540メートルくらいまで下ったところで大きな川が流れるエリアに。
恐らく氷河が解け、川に流れ込んでいるのだろうが色が灰色だ。ニュージーランドの風景に似ている。
ここからは完全に森の中を通るルート。

この日はかなり距離があり、300メートルはあったと思う。
向こうもこっちの鳴らす笛に気づいていたのか、さっさとハイウェイを横断して消えていった。
熊と格闘しなくて良かったと胸を撫で下ろしたよ(^^)v
多分興奮させたりしなければ大丈夫だと思います。
それにベアスプレーも持ってるから、一応の対策はとってます
!Σ( ̄□ ̄;)
攻撃的になるのは控えたほうが…益々たくましくなってきましたね(^^;
blue lake凄い!山も空も凄いです!東京ってちっぽけなんだなぁと、毎回blogみておもいます。
僕は逆に感覚が麻痺してしまって、吉野家の牛丼か富士そばのかつ丼セットを腹いっぱい掻き込みたいです。